「我々は遊廓の生活は穢いものと思っているが、江戸時代の小説・随等を読むと、江戸時代の町人は遊廓生活を尊敬している。」と折口は書いているのだが、なぜ那覇の遊廓の女性たちの芸をけなしたのだろうか?安藤さんの「解説」、その冒頭の文章は散文詩のようなたたずまいだね。
折口が芸能論を深め、柳田が上層と下層を切り取って『常民』を掘ったという論も、なるほどだった。「折口信夫と沖縄」というテーマの大阪大・博士課程後期の黛さんの研究発表をお聴きした。この文庫を紹介してくださった。謝!井口 学さんから折口に関する知らなかった資料について紹介していただいた。謝!