何気なく聾唖の両親と弟を持つ健聴の娘、というのが気になったのは事実で、主人公の高校生の爽やかな自然さや歌声、フランスの家族やティーンエイジャーの恋愛や性のありように、ハットさせられるところがありました。
聾唖者と音楽についてもっと深く知る必要もあって、観たのですが、手話だけではなく、読話(どくわ)、読唇(どくしん)で相手の言葉を理解するのですね。手話と身体の表現、顔の表情を含め、全身が意思表示の媒体だということは健常者も同じです。少し大げさに手話で感情表現をする様子や、手話の翻訳の意訳など、 コメディーの面白さがちりばめられていて、面白かったです。主人公を演じたルアンヌ・エメラの清々しい歌声が良かったですね!