志情(しなさき)の海へ

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2014年度沖縄文化協会の研究発表はとても興味深かった!謝!発表原稿に取り組むべきだが拝聴した!

2014-07-21 10:36:18 | 沖縄文化研究

戦後の城前小学校で上演された「花売りの縁」が組踊と一般民衆を真に結びつけたという喜瀬さんの論の展開は戦争直後のクリスマスイヴェントであり、戦場の悪夢を生き延びてきた沖縄の住民にとって、感極まる物であったに違いない。それは戦後の沖縄藝能(組踊)の始まりとして大きな象徴的な出来事だった。←同感です。米軍の文化政策の面で、女性舞踊家の登場は、273年間の辻などの遊里・遊郭、そしてそこで培われてきた女性たちが継承してきた芸があり、それが戦後表に出たというのが遊郭、芸能、遊女を検証している視点から提起したい。一昼夜にして女性舞踊家が舞台に立ったのではない。クリスマス・イヴェントの前にすでに上間郁子も上原栄子も慰問のために舞踊を披露している。わたしの英文論稿は戦後表に出た(可視化されてきた)女性芸能者について強調した≪6月15日に日本演劇学会で発表、完成原稿は投稿≫のだが、27年のアメリカ世において、女性舞踊家たちが多く組踊を演じたのは、それなりの背景があったと言えよう。サンタクロースのイメージが「八月十五夜の茶屋」の中でも貫かれているが、占領政策と絡んでいることも確かだろう。琉球人・アイデンティティーの増強のための文化政策も植民地沖縄政策の中の一環だったというのも確かだろう。多層の側面がある。(昨夜打ち込んでいたはずのものが、消えていた。残念)

久高島の『イザイホウ』は国家制度の中の一環としての実証研究で興味深かった。赤嶺先生の視点は興味深い!世良さんの「アナタハン」も興味深かった。仲井真知事のお父さんの仲井真元楷さんの脚本を以前読んで、戦後の珊瑚座との関係で、もっと中身を掘り下げたいと思っていた。映像化された同じ比嘉和子さんの表象が意味するものはセクシュアリティのテーマなのか、戦時中・戦後の孤島での一人の女性を巡る男性たちの闘い!は慰安婦問題も含めた人間の属性に関する普遍的なテーマなのかもしれない。セクシュアリティーは普遍的テーマである。彼女が女優として舞台に立ち、映像の主演をし、かつストリッパーとして生きる闘いをしながら、再婚し、穏やかな人生を送ったと推測できる発表だった。一人の女性の人生をフォーローすることは容易ではない。彼女の特異な戦時中の経験ゆえに、世間の好奇の眼差しに晒されたに違いない。中身には世良さんはあまりコミットされる時間がなかった。

女王蜂のようなイメージにも見えたが、その中で30人から19人に減少していった男性たち!男性たちの眼差しと女性たちの眼差しに差異があるのだろうか?比嘉和子さんは美しい沖縄女性だ!エロスとタナトス、生のメカニズムとしてのセクシュアリティーの位置づけは大きい。組踊の結髪・衣装研究は緻密に練り上げられていて感服!貴重な研究データだ。

古波蔵さんの緻密なご研究は凄いですね。お能の装束との比較もいい。

1838年の戌の御冠船を軸に比較研究を勧めておられる。朝薫が五番を上演した1719年の

記録はまだ明らかになっていない(のだろうか)。白足袋は江戸時代の産物だと話していた。足袋に興味を持っている。

茣蓙の上でどのようにすり足で演じたのだろうか?

沖縄文化協会の発表レジメはいつも論稿提出手前のいい出来上がりが大学院生の物である。現場の教員は実証資料を提示して話す傾向にある。大学院生はとてもよく鍛えられているといつも感心している。


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