(庭のシークヮーサーの花)
八重洋一郎さんは、『日毒』の衝撃的な詩集を出された時に受賞しても良かった方ですね。『日毒』が日本の現代詩人界に与えた影響は少なくはなかったように思えます。『日毒』には「琉毒」も入っていました。八重さんの第41回現代詩人賞の候補詩集は『転変・全方位クライシス』です。物凄くディストピアのテーマで世界を描いている印象です。
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八重さんはきっとまた詩のスタイルやテーマを熟考されて、不死鳥のように新たな詩集を世に送り出す詩人だと楽しみにしています。
最近、詩を推敲し始めて、言葉を練ることのたいへんさ、ワクワク感が分かりました。スタイルはどのような形式であれ、創作できるのだと思います。
ことばを磨く、推敲することは、油絵を描いている時感じた、あの自らの全感性なり思念がトータルに試される時間のようなものかと、感じています。
作家の全実存が対象に反映されるのです。
少女老いやすく学なりがたし、だとつくづく思うのですが、フィクションであれノンフイクションであれ、想像(創造)する空間は恵まれたものだと言えるのかもしれませんね。
小説のスタイル、詩のスタイル、エッセイ、評論、論文とそれぞれ異なる表現やスタイルがあるのですが、纏められなかったポケットのテーマや作品としての創作活動にどれだけ取り組めるか、自身の体力(健康)と情念(パッション)によります。
「人は死ぬまで変われる」と話した母のことばを傍らにおいて一歩、前進です。