志情(しなさき)の海へ

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まだ20代の頃、パキスタンのカラチ空港に降り立ったことがあった。カイナットさんの勇気は凄い!

2015-03-31 22:53:54 | ジェンダー&フェミニズム

                      (カイナットとマララさん!勇気溢れるパキスタンの女性!)

パキスタンの名誉殺人の特集をしていた。めったにテレビを見ないが、枯葉剤問題を追求しているミッチェルさんが報道ステーションに出るとのことでテレビを見ようとしたら、そのチャンネルがアクセスできず、NHKの特集が目に入ってきた。マララとそしてカイナットさんの二人のショットがスクリーン画像から撮れた。

13歳で裕福な街のショップオーナーとその店員、親族にレイプされた少女が、街の権威者による名誉殺人を言い渡され、それを拒否した家族が街で暮らすことができず、カラチに来てレイプを訴えて裁判にもなったが、有力者とそのレイプ犯たちは無罪放免になった。その後、街で苦吟しながら襲撃を受け、兄は射殺された。そんなパキスタンの深い闇が特集されていた。そのニュースを見逃さなかったノーベル賞受賞者のマララから手紙がきた。受賞スピーチへの招待である。彼女は(マララさんたちの支援を受け)家庭教師をつけて、事件から8年後の現在、教育を受けつつ、パキスタンの古い慣習(児童結婚、名誉殺人、教育を否定される女性たち)の改善に取り組んでいるという特集。一方で実の父と叔父に殺されかかった、駆け落ちした女性の人生も紹介された。優しいパートナーの男性がいる一方で、古いしきたりの重荷に繋がれた多くの人々がいる。

パキスタンの女性たちの美しさに圧倒される。顏を隠したイスラム教の女性たちは美しい。その美しさゆえに男性たちは女性たちを秘匿してきたのだろうか?女性たちの自由な意志や感情の発露を恐れなければならない共同体(村社会)があるようだ。強制的結婚でDVにあいながらも母として子供たちを懸命にそだてている姿もある。一概にイスラム教は女性差別のメッカとは言えないだろうが、教育を受けた自立した女性たちも多いにちがいない。宗教と慣習の良し悪しがあるのだろう。家父長制度の極端な事例が多いのかもしれない。パキスタンを表象でなぞっているだけだから、イスラム教と女性差別の問題は、こうなのだと確定的なことは言えないが、強制的な児童結婚も名誉殺人も(何と年間5000件)改善されるか、廃止された方がいいと、単純に報道を見て思った。女性たちが男性と同等の人権とは認められていないことを物語っている。それはこの日本社会でもまた異なる慣習の中に貫かれているのだが、現象は異なる。

父親に殺されかかったサバーさんも、また教育を受け始めたレイプを訴えた勇気のあるカイナットさんも、魅力に溢れたパキスタン女性だ。非道を許さない勇気、自らの尊厳を大事に生きている二人の女性の姿は、不合理な立場に置かれた多くの女性たちを鼓舞してやまない。謝!わたしも、目の前の課題を頑張ろうという気になった。さて帰らなければー。可能なことを形にする闘いだね。

 


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