志情(しなさき)の海へ

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山城知佳子さんの「コロスの唄」には命の輝きが感じられた!死者と共に生きる感覚・空間が充満する沖縄!

2013-01-05 12:12:30 | 表象文化/表象文化研究会

「死者とともに生きる感覚、空間が沖縄には充満している」と語る山城知佳子さんの感性・知性・叡智あふれる作品は、ときめかせるものがある。戰爭証言のヴィデオアート作品は類似する作品の模倣性があったとしてもそれは極めて沖縄の表現だった。戰爭という悪夢(残虐な人間の殺し殺される行為、その証言)を自らの身体で感受し作品化していくその創造(想像)にエールを送りたい。

政治や経済のリーダーたちの新年会の写真(紙面)を見ると、背広族の集団の塊であり、どことなくぞっとする思いがいつでもする。大学の入学式のあの背広族も同じだ。女たちはどこにいるのだろうか?家父長制度は健在なりで、その風景は世界各地で変わらないのだろう。これが人類史の現在である。ひょっとしたら男女ほぼ同じ割合のリーダーたちの姿が開示されている国もあるのかもしれない。しかし現実は男たちの顔、顔、顔が社会の中軸に立っている。子供を産み育てることと家族制度のありようの表象でもあるのだろう。しかし、保育制度が働く母親たちに厳しい現実も紙面は伝えている。背広族のリーダーのみなさんの妻や子供たちは恵まれた環境にあるのだろうか?彼らの背後に控える従属する家族のありようはどうなのだろうか?

男女平等ではないことが、これらの写真から明らかである。女の影も見えない。んん、この社会は男性優位社会である。沖縄の紙面が将来新宴会(新年会)で背広族の男たちと着物姿なりスーツ姿の女たちと半々の写真を掲載する日が21世紀の末までにはやってくるだろうか?ジェンダーの差別化ではなくジェンダーのプラス性が表に出てきたらいいね!子供を産み育てるいい環境、いい法律にはまだまだ遠い日本なり、沖縄の現実である!この沖縄社会で沖縄人の下層化が進んでいると指摘している優れた批評者もいる。

背広族が闊歩し、にんまりするこの社会はまた深い歪みの中の闇をそのまま明るい表情で晒している、というのが率直な思いである。その点素敵な表情の山城知佳子さんは芸術創造(想像)の中でそれらの現実のあぶくのような権力構造を突き抜けているようで爽快な思いを一時味わうことができた!頑張って!あらゆる現象のすべての中でより真実なるものを顕然させていくあなたの想像力は、それらの社会の仕組みを超えているのかもしれないのだからー。

 


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