家を建てた時に買った玄関の時計は動くものが二つ付いています。
上の「小鳥」と右下の「三日月に乗った少年」が振り子の様に動きます。

しかし、最近になって「三日月に乗った少年」が動かなくなりました。

一番下の孫が定時の音楽が鳴ると時計を指さして楽しそうに笑います。
これは、何とか直さないと・・・
早速修理に取り掛かります。
裏蓋を外します。
写真右下の四角いのが「三日月に乗った少年」を揺らす装置。

この装置部をネジを外して取り外します。

揺らすのは電子式で振り子側の永久磁石を本体側の電磁石の制御で揺らしますが、振り子側は本体の三角の頂点に乗りヤジロベイの様になって揺れます。

ところが、振り子側の接触部が長年(8年間)動き続けて来たので削れて摩擦抵抗が生じて動けなくなったのです。

この事象は別な、もう25年使っているもう一つの飾り時計と同じ事象で、この時計も過去に自分で修理した経験が有るので原因は直ぐ分かりました。
今でもこの時計は完璧に振り子を振らしてくれています。

という事で、特別に修理方法を伝授します。
用意するのは薄いアルミ板。
かなり薄い物で、何かの電子機器を分解した際に使われていた物を30年以上前に取っておいたものですが、ホームセンターでも手に入ると思います。
アルミじゃなくてもハサミで切れるくらい薄ければ何でも良いと思います。
でも、アルミ箔ではだめです。

これをハサミで適当な長さに切ります。
そして、Vの字にペンチを使って折り曲げます。

これを、先ほどの振り子側の傷ついた個所に接着剤で取り付けます。
裏にも有るので2か所必ず取り付けましょう。
(片方だけだと高さが斜めになってしまい、振り子がどこかに接触して動きません)

出来上がったら下の写真の右側が左側のヤジロベイの支点の上に乗る様にして組み立てなおします。

全て元どおりに組み立てて完了!

お月さんは揺れて気持ち良さそうに少年は揺られています。

最初からこの部分は金属で作って欲しいですね。
恐らく5年以上経つと動かなくなって来るんじゃないでしょうか?
あなたの家にも動かなくなった飾り時計があったら試してみてください。
復活しますよ。
でも、このブログを参考に自己責任で作業してくださいませ。