蜘蛛の糸
先日、日経を読んでたら面白い記事がありました
転載バカボンなのだ
慶応大学発ベンチャーのスパイバー(山形県鶴岡市)は24日、
クモの糸を人工合成し繊維にする技術を確立、量産に乗り出すと発表した。
自動車部品メーカーの小島プレス工業(愛知県豊田市)と工場を新設、
2013年中に月間100キロを供給できる体制を整える。
クモ糸は強度が高く伸縮に優れる次世代素材とされる。
自動車部品や医療素材向けなどに用途開拓を急ぐ。
スパイバーの人工クモ糸は微生物から出る特殊なたんぱく質を原料としている。
成分や特性はクモの糸と同様だが、分子や遺伝子の配列を見直して他の素材などと組み合わせやすくしている。
微生物も培養効率を高めており、紡糸を含め繊維にするまでの量産技術を開発した。
人工クモ糸による新素材は極めて高い強度があり、ナイロンより高い伸縮性を持つという。
低コスト化を進め、自動車用部品、人工血管などの幅広い利用を見込む。
海外でも研究機関を中心に実用化に向けた開発が進むものの、基礎研究の段階にとどまるという。
スパイバーは既に関連技術を含めて16件の特許を出願している。
転載ここまで
ですと。
蜘蛛の糸は、同じ細さの鉄の4倍の強度をもっているそうです。
それがナイロンのように伸縮性に富んでるとあれば
これは、夢の繊維ですね。
もうひとつすごいのが
石油由来でないってところ。石油に頼らない「脱石油」の素材は
非資源国の日本にとって、非常にうれしい発明ですね。
腕から糸を飛ばして、街中を飛び回る
リアルスパイダーマンの時代が来るのも近いかもですね。
あれ、腕からだすからいいけど
本物の蜘蛛みたいに、ケツから出したら面白いだろうねw
そんなことどうでもいいんです
蜘蛛の糸といえば
芥川龍之介の小説が思い出されます。
知ってますか?
小学校の教科書に載ってたでしょう。
釈迦はある時、極楽の蓮池を通してはるか下の地獄を覗き見た。
亡者の中にカンダタ(犍陀多)という男の姿を見つけた。
カンダタは生前に様々な悪事を働いた泥棒であったが、一度だけ善行を成したことがあった。
小さな蜘蛛を踏み殺そうとしたが思いとどまり、命を助けてやったのだ。
それを思い出した釈迦は、地獄の底のカンダタを極楽へ導こうと、
一本の蜘蛛の糸をカンダタめがけて下ろした。
極楽から下がる蜘蛛の糸を見たカンダタは「この糸をつたって登れば、地獄から脱出できるだろう。
あわよくば極楽に行けるかもしれない」と考え、蜘蛛の糸につかまって、極楽目指して上へ上へと昇り始めた。
ところが糸をつたって昇る途中、ふと下を見下ろすと、数限りない地獄の罪人達が自分の下から続いてくる。
このままでは糸は重さに耐え切れず、切れてしまうだろう。
それを恐れたカンダタは「この蜘蛛の糸は俺のものだ。下りろ、下りろ」と喚いた。
すると次の瞬間、蜘蛛の糸が切れ、カンダタは再び地獄に堕ちてしまった。
釈迦は、悲しそうな顔をして蓮池から立ち去った。
とまあ、こんな話。
面白いですね
かつての善行で、せっかく助かりかけたのに
エゴの心をもったために、また地獄へ逆戻り。
今「またじごく」って打ったら
「股地獄」って出ました。そんな地獄だったら行ってもいいかも。
ただし、若い女子の股に限る。w
こういうことばかり書くから
公序良俗に反しているって言われるんだろうなw
地獄へ落ちるかな・・
蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫) | |
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