我が愛する黒川御大が、この本の帯におすすめ文を書いてました
黒川御大が、お勧めする本であれば読まねばなるまい
孤狼の血
柚月裕子
1988年、暴力団対策法成立以前の広島を舞台に、
暴力団系列の金融会社社員の失踪事件を追う刑事たちの姿や、
暴力団組織間の激しい抗争を描く
第69回日本推理作家協会賞を受賞したほか、
第154回直木賞候補作品、
このミステリーがすごい!2016年版国内編第3位、
本の雑誌が選ぶ2015年度ベスト10第2位などに選ばれた
あらすじ
昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、
ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、
暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。
飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、
日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。
やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。
衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。
正義とは何か、信じられるのは誰か。
日岡は本当の試練に立ち向かっていく―—。
ここから先はネタバレ注意
のっけから、がらの悪い広島弁が飛び交います
暴対の警察官対やくざの物語
ハードボイルドは、男の世界
女性の作家っていう先入観が邪魔をして
違和感から入ってしまったのが運のつきか・・
出てくるメンバーの、
言葉使いは、ガラの悪いこと限りないが
暴力の場面が少ないのも物足りない。
やはり、女が書くハードボイルドの限界か
大薮春彦の書くような、ちんこの先にピアノ線を突っ込むような場面も無いw
べつに、ちんこに突っ込まんでいいけど
そういえば、導入部での唯一の暴力シーンで
うぶな主人公が、やくざのチンピラに喧嘩を売るシーン
これなんか、黒川御大が書く「疫病神」の桑原の喧嘩のパクリ
パクリといえば語弊があれば、オマージュか
日岡の名前のからくりも、浅薄な感じで
余分なエピソード。女らしいわ
そんな冷めた気持ちで読み進むうちに
はからずも、だんだん面白くなるんですね
たしかに続きが気になる
そして、警察対やくざの物語
気になる展開の行きつく先が
「なんだよ~そういう結果にする?」
はっきり書かないけど
警察の対応ってそんな感じ?
違うよなあ~
違和感満載のなか
最後の最後に、渾身の大どんでん返し
作者の、してやったり!!っていう筆致に
寒気がしましたわ
これを映画化するのか・・・
監督の手腕に期待
孤狼の血 (角川文庫) | |
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