これは畑の“イヌフグリ”正しくは「オオイヌノフグリ」
2月の終わりには日当たりのよい土手で、春1番に咲く野の花。
卒業式の送辞や答辞に必ずといっていいくらい登場するのがこの花。
“寒さの厳しいこの冬も・・土手のイヌフグリも小さな青い花を咲かせ、春の訪れを感じます。今日はめでたく・・・”などと。
このイヌフグリにまつわるエピソードをひとつ。
昭和40年頃の話、私が勉学に励んだS大学病院付属看護学校でのこと。クラス担任や各教科の教師は医学部の中堅医師が担当してくれ、教養科目などは名物教授が登場して下さった。(英語はアメリカ帰りでおしゃれでかっこいい病理学の宮川教授で・・オットーこの話には関係ないか)
ドイツ語は精神神経科の西丸四方教授だった。その頃は医学用語はドイツ語が使われていた。西丸教授は、特に「性医語」なるものに特に力をいれ、黒板に板書してくれた。
“君たち卒業式によく出てくる「イヌフグリ」の語源を知っているかね?”
“いぬはフント(スペルは忘れた)ふぐりは袋のこと(つまり陰嚢)でホーデンザックだ。花のあとにできる種がハート形をしていて、犬のソレに似ているんだそうだ。どうだい、これでもロマンチックかね?”と。
それからというもの、私たち13回生は卒業式にイヌフグリが出てこないかドキドキして落ち着かなかったような・・・。
花の美しさ、可憐さと名前が似つかないのは、ちいさな黄色の花で、雄しべが長く伸び少女の睫毛に似ているオトギリソウ(弟切草)もそうだ。
当S大学は広い県内に学部が散らばっていて“タコのあし大学”といわれている。学長は卒業式シーズンは忙しい。式を1日づつずらして県内各地を飛び歩くのだ。
そしていまも“イヌフグリ”を聞いているんだろうか。
2月の終わりには日当たりのよい土手で、春1番に咲く野の花。
卒業式の送辞や答辞に必ずといっていいくらい登場するのがこの花。
“寒さの厳しいこの冬も・・土手のイヌフグリも小さな青い花を咲かせ、春の訪れを感じます。今日はめでたく・・・”などと。
このイヌフグリにまつわるエピソードをひとつ。
昭和40年頃の話、私が勉学に励んだS大学病院付属看護学校でのこと。クラス担任や各教科の教師は医学部の中堅医師が担当してくれ、教養科目などは名物教授が登場して下さった。(英語はアメリカ帰りでおしゃれでかっこいい病理学の宮川教授で・・オットーこの話には関係ないか)
ドイツ語は精神神経科の西丸四方教授だった。その頃は医学用語はドイツ語が使われていた。西丸教授は、特に「性医語」なるものに特に力をいれ、黒板に板書してくれた。
“君たち卒業式によく出てくる「イヌフグリ」の語源を知っているかね?”
“いぬはフント(スペルは忘れた)ふぐりは袋のこと(つまり陰嚢)でホーデンザックだ。花のあとにできる種がハート形をしていて、犬のソレに似ているんだそうだ。どうだい、これでもロマンチックかね?”と。
それからというもの、私たち13回生は卒業式にイヌフグリが出てこないかドキドキして落ち着かなかったような・・・。
花の美しさ、可憐さと名前が似つかないのは、ちいさな黄色の花で、雄しべが長く伸び少女の睫毛に似ているオトギリソウ(弟切草)もそうだ。
当S大学は広い県内に学部が散らばっていて“タコのあし大学”といわれている。学長は卒業式シーズンは忙しい。式を1日づつずらして県内各地を飛び歩くのだ。
そしていまも“イヌフグリ”を聞いているんだろうか。