ねもばーばのはっぴーらいふ

バーバの山歩き、花めぐり

イヌフグリと卒業式

2009年03月09日 | 山 自然 花 登山 信州 ボランティア
 これは畑の“イヌフグリ”正しくは「オオイヌノフグリ」
2月の終わりには日当たりのよい土手で、春1番に咲く野の花。
卒業式の送辞や答辞に必ずといっていいくらい登場するのがこの花。
“寒さの厳しいこの冬も・・土手のイヌフグリも小さな青い花を咲かせ、春の訪れを感じます。今日はめでたく・・・”などと。

このイヌフグリにまつわるエピソードをひとつ。
昭和40年頃の話、私が勉学に励んだS大学病院付属看護学校でのこと。クラス担任や各教科の教師は医学部の中堅医師が担当してくれ、教養科目などは名物教授が登場して下さった。(英語はアメリカ帰りでおしゃれでかっこいい病理学の宮川教授で・・オットーこの話には関係ないか)
ドイツ語は精神神経科の西丸四方教授だった。その頃は医学用語はドイツ語が使われていた。西丸教授は、特に「性医語」なるものに特に力をいれ、黒板に板書してくれた。
“君たち卒業式によく出てくる「イヌフグリ」の語源を知っているかね?”
“いぬはフント(スペルは忘れた)ふぐりは袋のこと(つまり陰嚢)でホーデンザックだ。花のあとにできる種がハート形をしていて、犬のソレに似ているんだそうだ。どうだい、これでもロマンチックかね?”と。
それからというもの、私たち13回生は卒業式にイヌフグリが出てこないかドキドキして落ち着かなかったような・・・。
花の美しさ、可憐さと名前が似つかないのは、ちいさな黄色の花で、雄しべが長く伸び少女の睫毛に似ているオトギリソウ(弟切草)もそうだ。

 当S大学は広い県内に学部が散らばっていて“タコのあし大学”といわれている。学長は卒業式シーズンは忙しい。式を1日づつずらして県内各地を飛び歩くのだ。
そしていまも“イヌフグリ”を聞いているんだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリスマスローズが咲きました

2009年03月09日 | 山 自然 花 登山 信州 ボランティア
 我が家のクリスマスローズの中で一番早く咲いた花です。
蕾がついてから寒い日が続き、3日前にやっと花が開きました。次に真っ白な花も続いてひらきました。

 昨年、7月初旬にヨーロッパアルプスの東南端のユリアンアルプスをトレッキングした。国はオーストリアの隣国スロベニアである。ボーヒンの登山口から登りははじめて、間もなく樹林帯の中の日当たりのよい登山道脇に、クリスマスローズの特長ある葉をつけた株が、そこかしことあるのに気がついた。よく見ると花が終わり種を付けている株もあった。あの野生の花はどんな色だったのかしら。園芸種しか見たことがないので会ってみたい。6月はじめに行けば会えたかもしれない。しかし6月ではあのすばらしい高山の花たちには会えないのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする