ねもばーばのはっぴーらいふ

バーバの山歩き、花めぐり

中央Alps・空木岳への縦走 その3

2017年08月25日 | 日本百名山
 
 5:00 朝食を美味しくいただいた。
    食事中にご主人から空木岳に登る際の注意点についてお話があった。
   〇第1ピークから上はストックをしまって両手を明かして3点確保で
   〇その上に鎖場や滑りやすい岩場など、3か所危険な難しい箇所があること
   〇岩を飛び越えるところがあるが、女性は無理をしないで岩の下を巻くように・・
   〇下山は空木平はぬかっているなどから、駒峰ヒュッテの脇を通って尾根道がいいとおもう

 5:30 今朝も濃霧の中を山頂に向け出発

 
視界は20m位か・・霧に包まれた山荘
    


 主が言うその危険な鎖場など撮る余裕がなかった・・

    
 7:00 空木岳山頂2,864mにタッチ‼
 こんな苦労して山頂にたどり着いたのに、このとおり・・
 ここから南アルプス、北アルプス、八ケ岳、富士山など全部見せてほしかった

 先に着いた人も、後からの人も岩陰に佇んでいる・・交代でシャッターを押し合う

 
 深田久弥さんは 百名山を決めるのに木曽駒ヶ岳以外に、南駒ケ岳か空木岳のどちらにするか悩んだと書いている。空木岳を選んだのは高さが少し高かったことと、“うつぎ”という響きが気に入ったという。
深田さんは南の越百岳から南駒ケ岳を越してきてこの空木岳に到達し、さらに昨日私たちが歩いて木曽駒ヶ岳に大縦走している。その時は素晴らしい展望がたのしめたと。

 

 おやつを食べて池山尾根へ下ると

 10分弱で駒峰ヒュッテが霧の中に
 
     
 計画では空木平へ廻ってお花畑を観たいとおもったが、小屋のご主人のアドバイスに従って尾根道を下ることにした。

 その池山尾根には花崗岩の真っ白な巨岩がたくさんあり、愉しませてくれた




 

     




  更に下って痩せ尾根には「大地獄」「小地獄」といわれる鎖場などがあり、冷や汗をかかされた。
    

 
 ミヤマホツツジ・深山穂躑躅

 
 どんどんと下ると草地には夏の名残の花がいっぱい
 シモツケソウ、オミナエシ、トリカブト、カニコウモリ、サラシナショウマはまだ蕾で、

      



     



    



     



    
 サラシナショウマは全て蕾

     
 これは針葉樹帯の中に白い花が点々と何だろうと不思議に思った。
 セリバシオガマ・芹葉塩釜 ゴマノハグサ科と判明した
      

     

 

      

     
 イチヤクソウ・.一薬草まで残っていた

 

     

 
 こんなホトトギスも
        


 11:00 ついに目指す「水場」が見えてきた!


 
 この大きな水桶がいい!
     

 ここでやってみたかったこと・・この美味しい冷たい水でうどんを食べてみたかったんだ
     
 冷凍讃岐うどんと薬味、出し汁を2日間ザックの中に忍ばせてきた・・
 しかし、期待した味にはならなかった・・原因は冷凍うどんは自然解凍ではよくなかった・・ 
 やはり、コンロの暑い湯で湯がく必要があった。それまで背負ってくる元気が無かった・・
 Yu子さんは“美味しい、美味しい”といってくれたが?ごめんね~

 30分のうどんタイムを終わって荷仕舞いしていると、夕べ一緒に泊まった香川の女性が降りてきた。
 (実はこの女性に香川のうどんのうんちくを聞かされていた・・私が寝入るまでだが)

13:00 3人で登山口の3本木地蔵でタクシーに迎えに来てもらい、菅の台の駐車場へ。
   また、そろって「こまくさの湯」へ浸かった。
 
 

16:00 Yu子さんの安全運転に身を任せ 豊科美術館の駐車場へ帰り着いた。
 
 お天気には多少文句を言いたいところだが・・ふたりとも念願かなった山に無事登れたことは
 よかったよかった 本当に 
 








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中央Alps・空木岳への縦走 その2

2017年08月25日 | 山歩き
 23日早朝 Yu子さんと合流。安曇野は晴れ 
 Yさんの車で梓川インターから中央高速道にのり~駒ヶ根を降り、菅の台バスターミナル到着。7:00
 バスチケットを購入し、始発バスに乗るべく50人ほどの列に並んだ。
 千畳敷ロープウェイ駅に8:15 軽食を摂り極楽平に向けて出発。
 
 神社に安全を祈願
 登山者の多くはカールの底から木曽駒ヶ岳へ向かう人が多い。千畳敷一帯はガスの中だ。

 
 極楽平への登山道は夏と秋の花の端境期


 ウメバチソウ・梅鉢草

      
 クロトウヒレン・黒唐飛簾 キク科

 
ヨツバシオガマ・四ツ葉塩釜 ゴマニハグサ科


 オンタデ(イワタデ)御蓼 タデ科


アキノキリンソウ・深山秋の麒麟草 キク科

 
チングルマの果実に露が重たい
極楽平にはこの仲間のチョウノスケソウもあるというが、この日は見つけられなかった。

と思っていたが、下のウスユキソウの写真にチョウノスケソウ特有な小判状の葉が写っていた!
 確かに、ここに咲いていたんだ~
  
 コマウスユキソウ・駒薄雪草 この花は苦労しなくてもあちこちに見つかった。
  

 
 30分ほどで極楽平の標柱がある稜線にでた。私たちは左へ向かって進む。
 右へいけば宝剣岳へ、また三ノ沢岳へ日帰りでという若者3名もそちらへ向かった。
 近くに見えるはずのこれらの山は全く見えない。

 8:50 風が強いので上着を着けて歩き始めた
    3組ほどの中高年組も同じように支度していた。

 遠くは見えないので、おのずと足元の花たちを見つけて歩くことになった。

 
 トウヤクリンドウは秋の代表の花

 
 ハハコヨモギ




 コケモモも紅くなり


ウラシマツツジも紅葉の始まり





10:30 最初の山頂は「濁沢大峰2,724m」
 ここの標柱の表示は風化していて読むのに苦労した








 
 後方に汗しながら越えてきた尾根

 縦走路が東側に周ると夏の花はいろいろ
 ミヤマキンポウゲやミヤマダイコンソウ、ハクサンイチゲ、シャジン、トリカブトなど
 
ウサギギク

     

 

     

 
 強い風が吹くとこれから歩いていく峰が見える。

 
 11:30 檜尾岳2728m ここで岩陰で風を避けて昼食。


 一瞬、青空が見えてうれしい・・


 振り返って檜尾岳をみた

 

 
 コケモモの脇にガンコウラン、その黒い実は・・見つからない

 
 紅葉している葉っぱをみっつけ!

























 
 次に見える峰は熊沢岳かな?・・初めての山は判らないので不安になる

 
 ちょっとだけ里の町が見えた?








 

13:30 やっと熊沢岳2,778mへ





  
 この高山蝶の名前は??

もう歩くのがいやになったころ

15:00 東川岳2671m到着
 


この崖の脇の急坂を下ると山荘が見えるはず・・


 山荘が霧の中に見えた!

15:30 木曽殿山荘 2,500m到着 何とか16時前に入ることができて、ほっと・・ 
 山荘は収容人員100名、この日は約50名ほど。2階の大部屋に全員一緒に布団が敷かれた。

 17:00 夕食後、私たちより2時間遅れて14名のツアーが到着。途中で抜いてきた水戸からの皆さんだ。
 ゆっくり歩きだったので追い抜かせてもらった時、ちょっとだけ会話した。オジサマが“俺たちあの(朝ドラひよっこの)イバラキだよ・・”と茨城弁がでた。
 義姉が茨城に住んでいるので、そのイントネーションは懐かしく直ぐ聞きわけられる。

 
 18:00 窓から薄い夕焼けの空木岳 見えるのは第1ピーク辺りで山頂は見えないという
 明日はここから360m余り、急坂を1時間半かけて登ることになる。


コメント (2)
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