雑種犬「風(ふう)」のひとりごと

元保護犬でセラピー犬風愛(ふあ)8歳とパピーの鈴々(すず)の楽しい毎日を575で綴ります。天国の鈴ちゃんの話も出るよ

映画HACHI 犬の目線が 面白い

2009-09-10 14:32:46 | 愛犬風愛(ふあ)と鈴々(すず)の日常



昨日の「いぬのきもちweb」の方では

映画「HACHI 約束の犬」を見ての一般飼い主としての感想を書きましたが

今日は、ちょっと視点を変えた感想を!!


実は、私はテレビなどでも、犬が出演している番組を

好んで見ているのですが

特にドラマなどは、人間が展開しているストーリーと

実際のわんこが伝えてくる内容にギャップがあることが多くあります。


ボティランゲージや表情、声のトーンなどの犬語に注目していると

それってよくわかりますよね。



遊んでもらって楽しくてワンワン言ってる映像なのに

犯人を追いつめて吠えているシーンに使われていたり


大好きな主人公役の人との仲良しシーンのはずなのに、

わんこさんはしっぽを巻き込んで「怖いよー」と発していたり。


俳優同士が会話しているけれど

足もとにいるわんこは、映像に入らない場所にいる

飼い主さんから、何度も「オスワリ」「マテ」をかけられているのが

リアルにわかったり…。


そうなると、出演しているわんこのことが気になって

シラけてしまうというか、ストーリーが、全然頭に入りません。


特に、日本で作られる映像には、そういうのが多くあって

犬のことをよく知らない人が作っているのか

もしくは

「どうせ、視聴者には、犬の感情なんかかわらないだろう。
それらしく見えたらいい」と思って

作っているのかも・・・と思うことがあります。


もちろん、すべての映像がそうってワケじゃないんですけどね。


(まぁ、「忍者犬 風」も、戦うシーンで大喜びしていたりするんで
人のことは言えないんですけど・・・・。)


だから、犬関連の映画も多く公開されていますが

映画館でお金を払ってまで見る・・・という気持ちには、

なかなかなれませんでした。


どうしても、舞台裏を想像してしまって、楽しめないと思ったから。


でも、HACHIは違いました。


チョコママさんに誘われたこともあるけれど

「HACHI」のCMだけでも、ウルっときていた私。


それは、ナレーションではなく、あの映像の犬から

ずっと待っている犬の気持ちが伝わってきたからです。


私は、撮影のウラ話などの何の情報も、知りません。

いらない知識があると、純粋に見れないし・・・・。


「HACHI」に関しては、あのCMの印象だけで


映画館や足を運びました。




見始めて、しばらくして

この映画は「犬のことをよく知っている人が作っている」と感心しました。


まず、感心したのは、わんこ目線での映像が混ぜられていること。


それも、実際のわんこの視覚に近い映像にしています。



わんこは、色盲ではありません。

しかし、人間よりも全体的にグレイッシュトーンがかかっているように見え

赤系統の色の識別は弱い。




以前、取材した眼科の専門獣医師さんから、教えてもらった

犬の視覚について聞いた状態に近い映像が

「HACHI」目線の映像として、あしらわれていました。


家をうろうろしていて、

ベッドで動く人間の足の裏が目の前に来たら

思わずなめてしまった・・・・という心理も

そんな映像から、納得できました。




映画では、子犬のHACHIから、老犬のHACHIまで

複数のワンちゃんが出演していました。

子犬役、老犬役・・・

多分、成犬役も2頭は、いたんじゃないでしょうか??

それも男の子と女の子の両方いたような気がします。

はしゃぐシーンでは、女の子の秋田犬。

駅でじっと待つシーンでは、男の子の秋田犬が使われていたような気がします。


間違っていたらごめんなさい。

だけど、はしゃぐ系の子と、じっとするのが得意な子と2頭の成犬が使われていたのは、確かだと思います




この作品の素晴らしいところは、そのシーンごとに

本当に犬の感情も、それに近いものが伝わってきたところ。


電車から降りてきた、リチャード・ギアが近づいてきて

うれしそうにじゃれる犬からは、本当にうれしさが伝わってきたし


じっと待つ犬からは、「それが自分の仕事だから」と思いながら

待っている犬の気持ちが伝わってきました。



だからこそ、ストーリーにも引き込まれ


犬が途中で変わる違和感もほとんど感じられませんでした。



ただ、「ボールを全然追いかけない」というシーンでは

いつもくるりんと上がったしっぽが、情けなく下に垂れ下がっていました。


もしかしたら、思わずボールを追いかけて


すごく叱られた後で、撮った映像なのかも・・・・と


思ってしまいました。


HACHIのポスターを気取って、風ちーと撮影しました。





風ちゃんと私は、自宅の居間で自動シャッターで撮りました。


アングルを似せようとトライしたんですが、

普通に見つめった画像では、かなり離れてみえて

同じような構図にするになら、

風と顔をめっちゃ近づけないといけないとダメだということが発覚。


信頼関係がないと、犬は
この距離で、見つめ合うことを嫌がります。

多分、犬の鼻先とリチャード・ギアの鼻先は、10~15cmぐらいしか離れて
いないんじゃないかな?


多分、リチャード・ギアとHACHI役のワンコとは

しっかりと信頼関係ができていたんだなーと、つくづく感じました。




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