The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

Matanzasのイヌ 6

2011-02-06 07:31:08 | Weblog

 ドミニコ会の修道士・Bartolome de Las Casas(1484~1566)は新大陸で何が行われているかの「簡潔な報告」を発表、1542年のことである。

 この「報告」のなかで、彼は、キリスト教とヨーロッパ文明の名のもとに新大陸に乗り込んだスペイン人たちがしたことは、銃と馬によるコンキスタ(征服)であり、略奪と搾取、そして「日常化したインデイオの殺戮」、と記している。

 当時のスペイン人たちは、強欲な連中であり、スペインの人々の暴力は日毎にエスカレートしていき、ほんの些細なことでも原住民を殺害するようになった、
 「実際、キリスト教徒たちは、この人たちを動物にも劣るとみなし、粗末に扱ってきた、(もし、彼らが、この人たちを動物とみなし扱っていたら、まだましであろう)、それどころか、彼らは、この人たちを広場に落ちている糞(くそ)か、それ以下のものとしか考えていなかった」

 これに対し、インデイオの誰一人として、スペインの侵略者に害を加えることがなかった、
 「それどころか、インデイオたちは、キリスト教徒たちのことを天から来た人と考えていた」

 残虐極まりない征服者と徹底的に大人しい現住民、ここにMatanzasが成立してしまったのだろう。