1509年、スペイン人は、サン・フアン島とジャマイカ島に上陸する、風光明媚なカリブ海の島々には大勢の人々が集まって生活していたが、スペイン人たちは、これまでのような行為を繰り広げた。
つまり、鉱山での採掘やその他の重労働、従わない者は、火責めにし、獰猛なイヌをけしかける、
「結局、その哀れな罪もない人々を全員、絶滅させてしまった」
簡潔な一行、これほど貴重な証言はない、ヨーロッパの国々が、その後、アジア・アフリカで繰り広げた一例ということになる。
どのくらいの人数がいたのか、
「両島には、かつて60万人以上、否、100万人を越える人が暮らしていたであろうか、今では、それぞれ200人ぐらいしか残っていない」 ― 『インデイアスの破壊についての簡潔な報告』 ―
“las Indias”とは、スペイン人が発見・征服した土地のことで、彼らは、その広大な地域をインディアスと呼んだ、現在の西インド諸島・南アメリカと北アメリカの一部を指している、スペインの人々は、当初、カリブ海の島々をインドの一部と思い込んでいた。