「さて ヨーロッパには 立派な体系が存在しましたが この国ではどうでしょうか」
だから、講義の後で、
「日本にも 上り道の体系 立派に存在しています」
「・・・」
「法華経の本門と迹門・しゃくもん です」
少年の時の悲しみがよみがえる。
次の講義、
「上り道と下り道の体系 日本にもありました」
「・・・」
「浄土門の往相と還相げんそう です」
講義の後、
「センセイ ずるいですよ」
「ふふふ」
「・・・」
「わたしにも 立場というものがありますからね」
そして、
「第三土曜日に 京橋のホテルで研究会を開いています よかったらいらっしゃい」