秩父宮は千万人に一人の男と呼ばれた、
「明治天皇の英邁な資質を 受け継いだ」
だから、宮を押すグループがいた、しかし、宮は動かなかった、それが戦後の発展の秘密なのかもしれない・・・
大戦前、イギリスからの帰途、ドイツに寄る、ナチス・ドイツの絶頂期、一代の風雲児・A・ヒトラーがスターリンを非難する、罵倒する、すると、すっくと立った東洋の貴公子、
「いかなる事情 いかなる理由あるにせよ かかる公の席で 一国の代表をののしること」
「・・・」
「それは」
「・・・」
「それは gentlemanのすることでありましょうか」
ヒトラーが「ポカーン」
満場、寂として声なし・・・
「ああ 東洋に 一個の紳士あり」