歌手の二葉あき子さんは広島の出身で、1945年8月6日、広島発の芸備線に乗っていたのだが、列車が、ちょうどトンネルにいた時に原爆が落下する、
「トンネルを出たら、キノコ雲と落下傘を見た」
こんなことがあるのだ、なんと運のいい人だろう、本人はなんの被害もない、放射能を被爆することもなかったようだ、しかし、彼女の友人・知人の多くが亡くなってしまった。
戦後、初めてコンサートを開いた、ふと、会場の奥の壁をみた、すると薄暗い壁際に友人・知人がいるではないか、
「ああ、見にきてくれたんだ、会いにきてくれたんだ」
不思議な話しではないか、勿論、あの原爆で死んでしまった人たちだ。
みな、「ニコニコと笑って、楽しそうだった」という、すごいエピソードではあるまいか。
これは幻覚であろうか、事実だったのか、最先端の科学・原子物理学は、どのように解釈するのか、解釈できるのか。