A governor and modern world ・大審問官と近代世界 中

He thought that three tooles are necessary to rule the people ,
1,miracle
2,mystery
3,authority
" Love and worship " don't be useful for the modern world .
　
　ﾄﾞｽﾄｴﾌｽｷｲｰは近代社会を分析する、その不毛と虚無に肉薄、そこには索漠たる無信仰の世界が広がっていた、この世界を統べるツールは、
　１、奇跡　　
　２、神秘　　
　３、権威　　　　

　もちろん、これはｷﾘｽﾄ教の神によるものではない、１の奇跡は、経済成長やIT革命、大衆の理解できるうすっぺらなもの、その方が喜んでくれる、２は、明晰な知的分析力ではなく、なんとなくいい気分、そして、３は、俗なる世界にヒツヨーなものは権力だけではではなく「権威」、これこそが重要。

　大衆社会の現在を予測している。優れた賢者の意見が、キャピキャピの女学生と同列に扱われる、だれが予想しただろうか、まさに、
　「民神雑ｼﾞｭｳ」

　ともあれ、近代の世界では愛や信仰ではなく、この三つの世俗のツール、だから、それはニヒリズムの地平。