「なぜ ナカタはいけないのかい」
「いけないことはないが まずいね」
「ほー 」
「孤高で孤独では チームの総合力を引き出すことができない」
いきなり本質論できたか、それでは、
「イタリア語がペラペラでいいじゃあないか ワールド・カップの試合の前にコロンビアの監督と対談していた」
「あっ あれね かつての同僚だったのか ずいぶん親しかった」
「ナカタが ピザにパスタにモッツアレラ わきあいあい もー兄弟みたいだった」
「そうだったね」
「そん時 ナカタちゃんがコロンビアの監督に向かって 『つぎのニホンのカントクに どー 』」
「・・・」
「すると 相手が 試合前にその話はちょっと・・・」
「そりゃあ 相手のほうが正しい 良識がある 君がナカタはケイハクだというのは そうゆうことなんだね」
「外国語ができるというのは良し悪しだ 情報と秘密がこぼれることがある」
「今回のニッポンの敗戦を喜んでいるグループがいるね」
「ほんとうかい」
「今の幹部が居座っているうちは 日の目を見ない非主流派さ」
「それと外部で喚きまくっているヤジ将軍だね、彼らにとっては千載一遇のチャンスだろう」
「ところで サッカー利権といえば FIFAだったな」