この白人の若者は、日本の七夕の行事を、どう思っただろう、どう感じただろう。
あるいは日本人には気づかない点に注目したかもしれない、ギリシャ神話のカシオペア・アンドロメダのエピソードを思い出したのではなかろうか
どちらがスケールが大きいか、どちらがロマンチックか。
また、この行事を大切にしてきた人々のメンタリテイー、哀しいまでの繊細さに感動したかもしれない、あまり過大に評価されても困るけれど・・・
なぜなら、一輪の花に人生を賭け「花のもとにて我死なん」の日本人はいないのだし、芥川の愛した「古東洋の秋」は消えてしまったのだから。