今日、エコール辻・東京で「お米の概論」の講義をした。
その中で、最初に生徒に聞いてたことは、「この中に東北の人はいるのか」「福島の人はいるのか」ということ。
それを踏まえて、原発事故から今に至るまでの、消費地と消費者の考え方。
さらにTPP交渉参加による、国内で起こると考えられる問題。
そして、自分としての考え方などを話していった。
日本料理を専攻しているからには、お米の知識を持っていなければならないのは当然の事。
知識を持っていないままだと、消費者の方が知識を持っている場合があり、プロとして恥をかいてしまう事になるかもしれないからだ。
支持されるお店になるためには、素材選びも、素材を活かした調理も必要。
そうなると、東北の素材は外す事が出来ないであろう。
でも、東北に対する考え方に偏りがあったとしたら、まず上手な素材選びは不可能だろうと思う。
だからこそ、東北を復活させること。
福島を蘇えらせることを、何度も伝えた。
お米の概論で、そんな言葉を聞くとは、まず思ってもいなかったであろうから、生徒たちも戸惑っていたとは思うが、日本の食文化の中での「お米」というものは、それほどのものだという事だ。