これが今日最後の日本農業新聞e農ネットからの記事とするが「就農へ移住者が急増 農閑期の副業紹介 奏功 島根県の「半農半X」制度 (2013/7/25)」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
経営への不安から、移住後すぐに専業で就農できない人に、農業と兼業できる地元の就職先を紹介する、島根県の「半農半X」の取り組みが、県外からの移住者増に成果を上げている。
昨年から就職先を具体的に提示して就農を呼び掛けたところ、県外から移り住んだ人は1年余りで大幅に増えた。
制度の利用者からは「農閑期の働き口があることで生活が安定する」「就農への見通しが立てやすくなった」と評価の声が上がる。
県はこれまで、移住者に滞在費として月額12万円(最長1年間)を助成していたのに加え、2012年から「半農半X支援事業」として、地元の酒蔵といった働き口の紹介を始めた。
この結果、制度を利用して就農した人は、それまで2年間で9人だったが、1年余りで13人と急増した。
兵庫県出身の沼田高志さん(23)は、制度を利用して移住した一人。
昨年6月から邑南町で暮らす。
島根を選んだ理由を、沼田さんは「好物の日本酒に関わりながら、就農を目指せる“半農半蔵人”の提案に引かれたから」と明かす。
滞在費助成があったことも「決心を後押しした」という。
農作業の経験が全くなかった沼田さんは、昨年6月から今年3月まで、町内の農家で基本的な技術を学んだ。
今は15アールの農地でナスなどを栽培する。
今冬からは、町内の酒蔵で杜氏(とうじ)の下働きとして働き始める予定だ。
沼田さんは「この地域は降雪もあり、冬に農作物を栽培するのは難しい。農閑期に働ける場を用意してくれるのはありがたい」と話す。
酒蔵で働く経験を農業に生かすという夢も持つ沼田さん。
「日本酒の付加価値を高められるような酒造好適米を栽培するなど、“半X”ならではの農業にも取り組みたい」と将来を見据える。
高齢化が進む同町では、担い手の育成・確保が急務。周囲が沼田さんに寄せる期待も大きい。
現在、町内の耕作面積は約30ヘクタール。
4分の1近くに当たる7ヘクタールは、70代の農家1人が請け負っている状況だ。
「沼田さんには、地域を元気付ける若い担い手として育ってもらいたい。町としても、できる限り支援する」と町の農林振興課。
就農に向け、青年就農給付金の活用を来年度以降、沼田さんに提案する考えだ。
県が兼業先として提示するのは酒蔵の他に、病院や福祉施設の看護士など、地域に欠かせない仕事を柱に据える。
県は「農業を含めた地域の担い手としても育ってほしい」(農業経営課)と期待する。
新規就農者の増加に手応えを感じており、「提案する就職先の種類を増やすなどして、一層の移住者の増加を目指したい」(同)としている。
というもの。
色々なことから、諦めてしまっていている産地も多く見ているが、どの産地も、諦めるにはまだ早すぎる気がする。
考え方、やり方によっては、こういう事もあるのだから・・・
内容は以下の通り
経営への不安から、移住後すぐに専業で就農できない人に、農業と兼業できる地元の就職先を紹介する、島根県の「半農半X」の取り組みが、県外からの移住者増に成果を上げている。
昨年から就職先を具体的に提示して就農を呼び掛けたところ、県外から移り住んだ人は1年余りで大幅に増えた。
制度の利用者からは「農閑期の働き口があることで生活が安定する」「就農への見通しが立てやすくなった」と評価の声が上がる。
県はこれまで、移住者に滞在費として月額12万円(最長1年間)を助成していたのに加え、2012年から「半農半X支援事業」として、地元の酒蔵といった働き口の紹介を始めた。
この結果、制度を利用して就農した人は、それまで2年間で9人だったが、1年余りで13人と急増した。
兵庫県出身の沼田高志さん(23)は、制度を利用して移住した一人。
昨年6月から邑南町で暮らす。
島根を選んだ理由を、沼田さんは「好物の日本酒に関わりながら、就農を目指せる“半農半蔵人”の提案に引かれたから」と明かす。
滞在費助成があったことも「決心を後押しした」という。
農作業の経験が全くなかった沼田さんは、昨年6月から今年3月まで、町内の農家で基本的な技術を学んだ。
今は15アールの農地でナスなどを栽培する。
今冬からは、町内の酒蔵で杜氏(とうじ)の下働きとして働き始める予定だ。
沼田さんは「この地域は降雪もあり、冬に農作物を栽培するのは難しい。農閑期に働ける場を用意してくれるのはありがたい」と話す。
酒蔵で働く経験を農業に生かすという夢も持つ沼田さん。
「日本酒の付加価値を高められるような酒造好適米を栽培するなど、“半X”ならではの農業にも取り組みたい」と将来を見据える。
高齢化が進む同町では、担い手の育成・確保が急務。周囲が沼田さんに寄せる期待も大きい。
現在、町内の耕作面積は約30ヘクタール。
4分の1近くに当たる7ヘクタールは、70代の農家1人が請け負っている状況だ。
「沼田さんには、地域を元気付ける若い担い手として育ってもらいたい。町としても、できる限り支援する」と町の農林振興課。
就農に向け、青年就農給付金の活用を来年度以降、沼田さんに提案する考えだ。
県が兼業先として提示するのは酒蔵の他に、病院や福祉施設の看護士など、地域に欠かせない仕事を柱に据える。
県は「農業を含めた地域の担い手としても育ってほしい」(農業経営課)と期待する。
新規就農者の増加に手応えを感じており、「提案する就職先の種類を増やすなどして、一層の移住者の増加を目指したい」(同)としている。
というもの。
色々なことから、諦めてしまっていている産地も多く見ているが、どの産地も、諦めるにはまだ早すぎる気がする。
考え方、やり方によっては、こういう事もあるのだから・・・