日本農業新聞e農ネットに「2013年畜産統計 酪農2万戸割れ 調査開始後初めて 他畜種も減少続く (2013/7/16)」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
高齢化や円安に伴う飼料価格の高騰などを背景に、畜産農家の離農に歯止めがかからない状況が農水省の2013年畜産統計(2月1日現在)で浮かび上がった。
特に乳用牛の飼養戸数は1964年以降、49年連続で前年を下回り、調査開始以来初めて2万戸を割り込んだ。
肉用牛、豚、採卵鶏も飼養戸数、頭数、羽数が軒並み減少。飼養戸数はいずれの畜種も、04年と比べて3、4割少なくなった。
・乳用牛
飼養戸数は前年比3.5%減の1万9400戸と2万戸を割り込んだ。
飼養頭数は同1.8%減の142万3000頭、1戸当たり飼養頭数は同1.3頭多い73.4頭となった。
飼養頭数は九州を除く全ての地域で減少。
ただ1戸当たりの飼養頭数は規模拡大に伴い、年々増加している。
高齢化や飼料高騰に加え、10年の口蹄(こうてい)疫発生や11年の東日本大震災などの影響が大きく、離農が後を絶たない現状が浮き彫りとなっている。
・肉用牛
飼養戸数は6%減の6万1300戸、飼養頭数は3.0%減の264万2000頭、1戸当たりの飼養頭数は1.3頭多い43.1頭だった。
飼養戸数・頭数ともに、全ての地域で前年を下回った。
飼養戸数は57年以降56年連続で減っており、特に小規模の経営体ほど減り幅が大きかった。
また、飼養頭数の減り幅は他の畜種に比べ大きく、04年比15.8%減の水準となった。
飼養頭数のうち子取り用雌牛は前年に比べ3.7%少なかった。
子取り用雌牛の減少に伴い、11年8月~12年7月の肉用種の出生頭数は前年に比べ1.8%減っており、長期にわたる和子牛の高騰につながっている。
・豚
飼養戸数は4.6%減の5570戸、飼養頭数は0.5%減の968万5000頭、1戸当たりの飼養頭数は71.8頭増の1738.8頭だった。
飼養戸数・頭数ともに前年を下回り、戸数は全ての地域で減少した。
戸数の減少は67年以降46年連続。
円安進行による配合飼料など資材コストの上昇を受けて生産が頭打ちとなっており、頭数は3年連続の減少。
飼養頭数のうち、子取り用雌豚の頭数が前年並みにとどまっており、今後も頭数の増加は期待しにくい状況だ。
・採卵鶏
飼養戸数は5.7%減の2650戸、飼養羽数は1.5%減の1億7223万8000羽、1戸当たり飼養羽数は2000羽増の5万200羽となった。
飼料高騰などを受けて廃業が増え、戸数・羽数ともに前年を下回った。
飼養戸数は全ての地域で減少している。
・ブロイラー
ブロイラーの調査は今年から始まった。
飼養戸数は2420戸、飼養羽数は1億3162万4000羽、1戸当たり飼養羽数は5万4400羽。
出荷戸数は2440戸、出荷羽数は6億4977万8000羽、1戸当たり出荷羽数は26万6300羽となった。
というもの。
農業をあまりよく知らない人からすると、どの程度の事なのか判らないと思うが、かなり危ない数字が書かれていると思ってもらえれば良いと思う。
一昔前、街で経営していた酪農家の人たちに対して、家畜の臭いが臭いとか、鳴き声が五月蠅いと文句を言いつづけ、その結果、山の奥へ奥へと、酪農家の人たちは追いやられていってしまった。
自分達の生活に欠かせない、肉や卵などを提供している人たちに対してだ。
目に見えなければ、この現状を知ることは出来ない。
出来たとしても、きっと文句を言っていた人たちは、無関心なままであろう。
自分たちが間違っていた、とんでもないことをしてしまっていたと気が付くときがあるとしたら、国内産の肉・牛乳・乳製品・卵などが食べられなくなったときだろう。
その時では、もう手遅れなのだが。
内容は以下の通り
高齢化や円安に伴う飼料価格の高騰などを背景に、畜産農家の離農に歯止めがかからない状況が農水省の2013年畜産統計(2月1日現在)で浮かび上がった。
特に乳用牛の飼養戸数は1964年以降、49年連続で前年を下回り、調査開始以来初めて2万戸を割り込んだ。
肉用牛、豚、採卵鶏も飼養戸数、頭数、羽数が軒並み減少。飼養戸数はいずれの畜種も、04年と比べて3、4割少なくなった。
・乳用牛
飼養戸数は前年比3.5%減の1万9400戸と2万戸を割り込んだ。
飼養頭数は同1.8%減の142万3000頭、1戸当たり飼養頭数は同1.3頭多い73.4頭となった。
飼養頭数は九州を除く全ての地域で減少。
ただ1戸当たりの飼養頭数は規模拡大に伴い、年々増加している。
高齢化や飼料高騰に加え、10年の口蹄(こうてい)疫発生や11年の東日本大震災などの影響が大きく、離農が後を絶たない現状が浮き彫りとなっている。
・肉用牛
飼養戸数は6%減の6万1300戸、飼養頭数は3.0%減の264万2000頭、1戸当たりの飼養頭数は1.3頭多い43.1頭だった。
飼養戸数・頭数ともに、全ての地域で前年を下回った。
飼養戸数は57年以降56年連続で減っており、特に小規模の経営体ほど減り幅が大きかった。
また、飼養頭数の減り幅は他の畜種に比べ大きく、04年比15.8%減の水準となった。
飼養頭数のうち子取り用雌牛は前年に比べ3.7%少なかった。
子取り用雌牛の減少に伴い、11年8月~12年7月の肉用種の出生頭数は前年に比べ1.8%減っており、長期にわたる和子牛の高騰につながっている。
・豚
飼養戸数は4.6%減の5570戸、飼養頭数は0.5%減の968万5000頭、1戸当たりの飼養頭数は71.8頭増の1738.8頭だった。
飼養戸数・頭数ともに前年を下回り、戸数は全ての地域で減少した。
戸数の減少は67年以降46年連続。
円安進行による配合飼料など資材コストの上昇を受けて生産が頭打ちとなっており、頭数は3年連続の減少。
飼養頭数のうち、子取り用雌豚の頭数が前年並みにとどまっており、今後も頭数の増加は期待しにくい状況だ。
・採卵鶏
飼養戸数は5.7%減の2650戸、飼養羽数は1.5%減の1億7223万8000羽、1戸当たり飼養羽数は2000羽増の5万200羽となった。
飼料高騰などを受けて廃業が増え、戸数・羽数ともに前年を下回った。
飼養戸数は全ての地域で減少している。
・ブロイラー
ブロイラーの調査は今年から始まった。
飼養戸数は2420戸、飼養羽数は1億3162万4000羽、1戸当たり飼養羽数は5万4400羽。
出荷戸数は2440戸、出荷羽数は6億4977万8000羽、1戸当たり出荷羽数は26万6300羽となった。
というもの。
農業をあまりよく知らない人からすると、どの程度の事なのか判らないと思うが、かなり危ない数字が書かれていると思ってもらえれば良いと思う。
一昔前、街で経営していた酪農家の人たちに対して、家畜の臭いが臭いとか、鳴き声が五月蠅いと文句を言いつづけ、その結果、山の奥へ奥へと、酪農家の人たちは追いやられていってしまった。
自分達の生活に欠かせない、肉や卵などを提供している人たちに対してだ。
目に見えなければ、この現状を知ることは出来ない。
出来たとしても、きっと文句を言っていた人たちは、無関心なままであろう。
自分たちが間違っていた、とんでもないことをしてしまっていたと気が付くときがあるとしたら、国内産の肉・牛乳・乳製品・卵などが食べられなくなったときだろう。
その時では、もう手遅れなのだが。