日本農業新聞 e農ネットに「「ふるさと便」忘れないで 再起願い発送継続 福島県郡山市御舘地区 (2014/6/11)」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
福島県のJA郡山市中田総合支店管内の御舘地区の農家9人でつくる「みたて食ってみねぇ~会」が毎月、同地区の農産物を遠方の出身者などに送る「ふるさと便」が10年を迎えた。
東日本大震災に伴う東京電力福島第1原子力発電所事故の「風評被害」で利用者は半減したが、「ふるさとの味を忘れないでほしい」との思いで地道に活動を続ける。
11日で震災から3年3カ月。徐々にかつての利用者が戻り、新規利用者も増えて活気が出てきた。
・大震災から3年3カ月 現場に活気
「ふるさと便」は米とみそを基本に、旬の野菜や加工品など4、5品を詰め込み、1箱3800円で地元を離れた全国にいる同地区の出身者に送る。
野菜はもちろん、タケノコの甘煮や「たたきごぼう」などの加工品も会員の手作り。
ふるさとの味をそのまま楽しんでもらおうと“プロの味”はあえて追求せず、自家用に作ったものを少しずつ持ち寄って詰めている。
食材や地域での出来事などを手書きした「みたて通信」も添え、発信する。
原発事故の影響で、利用者は一時、70人とピーク時(約150人)の半分以下に減り、発送を休んだこともあった。
そんな時に農家らの支えとなったのが、利用者との思い出だ。
体調不良で「みたて通信」を休んだ時には、体調を気遣う便りもあった。通信を読んだ感想など返事も来た。
「会ったことはないが、その人の顔が見えた」と代表の宗像勲さん(69)は振り返る。
風評被害でつらい時、利用者の喜ぶ顔を想像してなんとか乗り切ってきた。
現在のふるさと便の利用者は約80人。
少しずつだが、以前の愛好者も戻り、口コミで新たな注文も舞い込んだ。
宗像さんは「ふるさとの味を届けたいとの思いで始めたが、今は御舘の復興のために協力してもらっている」との感謝を込め、発送を続けている。
問い合わせは宗像さん、(電)024(973)2187。
というもの。
何もしてくれない政府に期待しても、もうどうにもならない。
厳しいけど、自分たちで動くしかないだろう。