23日の17時に、日本穀物検定協会から、28年産 特Aランキングが発表された。
確か2年前までは、各テレビのニュースが、こぞって取り上げていた。
しかし、昨年と今年は、ローカル局ではニュースとなった所もあったようだが、消費地でのテレビニュースは無かったようだ。
各地で開催されている、お米のコンテストやコンクールは、何処の産地や品種が金賞を獲ろうが、ニュースになることはない。
唯一、特Aランキングだけがニュースとなっていた。
何となく、蚊帳の外にされてしまった感じで、寂しい気はしているが、正直、これで良いのだと思っている。
特Aとなっても、食べた消費者の100人が100人、絶対に美味しいとは言わない。
70:30位だったら、美味しいお米だと考えて良いのだとろうと思う。
特Aランキングは、コンテストやコンクールではない。
産地・品種の、その年のお米のポテンシャルを示すものである。
なのに勝手に、都道府県・市町村・生産者が舞い上がり、さも凄いことのように言う。
そして、ランキングに出したお米では無いのに、特Aだと言って販売する。
結果、「たいしたお米では無かった」「期待外れだった」と、消費者の期待を見事に裏切り、産地・品種の評価を下げている。
なので自分は、お米業界には絶対に必要なランキングでありながらも、全てを認めている訳ではなかった。
それが、昨年・今回と、報道が無くなったことで、ランキング・コンテスト・コンクールに、ハイのように集っていた考え方に、大きな変化が起きるだろと思っている。
30年問題までに、お米業界の全てに、変化を起こす切っ掛けを作ってくれた、穀物検定協会と報道に、感謝である。