昨日、30年にデビューする福井県の新品種「越南291号」が狙っている消費者ターゲットが、北海道「ゆめぴりか」を食べている、元コシヒカリを食べていた消費者。新潟県「魚沼コシヒカリ」を食べている消費者。全国の「コシヒカリ」を食べている消費者であると投稿したら、「北海道のブランド化を進めているはずの人が、北海道を潰そうとしてどうするんですか」という質問が届いた。
北海道のブランド化を進めていたのは数年前までで、それ以降は、JA新すながわ・JAたきかわ・JAピンネの実のブランド化をしているのみ。
だからと言って、北海道を潰すとかは考えていない。
元々北海道のブランド化を始める時から、「数年後には強敵をぶつけるので、それで勝ち残れなければ負け」と説明している。
もっともこれは、自分がブランド化している全ての産地に言っていることではあるが・・・
それに北海道だけをターゲットにしている訳ではない。
新潟魚沼もターゲットで、自分は「JA北魚沼」のブランド化も手伝っている。
さらに「コシヒカリ」という括りであれば、佐賀、島根、鳥取、富山、奈良、滋賀、長野など、沢山の県のブランド化を手伝っている。
自分がブランド化を手伝っているから、助けてくれる、優遇してくれるということは、間違っても無い。
優遇したとしても、産地にやる気が無ければ、勝手なことをしているようでは、どうにもならないからである。
始めから、敵をぶつけるとも約束している。
どの産地も、甘えないでほしい。
新品種が出る理由は、どの産地も同じである。
ブランド米として勝ち残りたいのであれば、日々努力するしかないのは当たり前のことである。
少し売れたから、少し話題になったから、もう大丈夫という事は無い。
産地として、地域として。
安く売ろうが、高く売ろうが。
こだわろうが、適当だろうが。
一体でやるのか、バラバラでやるのか。
その部分については、もうガタガタ言わない。
言うのが面倒くさい。
ただ判っていると思う。
これは「生き残りを賭けた戦いである」
勝ち残れ!
ただ、それだけのことである。