秋田県 農林水産部 水田総合利用課 農産・複合推進班が、お米の表現で苦戦している。
もっともこれは、秋田県に限ったことではない。
新品種を持っている全ての産地で起きている、大変な問題なのだ。
今迄のお米の表現というのは、見た目(外観)・香り・柔らかさ・粘り・味の5項目。
しかしこの頃の新品種としてのは、この5項目では語ることが出来ない。
近頃の新品種というのは、品種が少なかったころでは表現しきれた美味しさではない。
粘り1つをとっても、色々な要素を合わせ持っていて、単純に「粘る」という表現では、消費者に伝わらない。
柔らかさを伴った粘りなのか。
米粒感を持った粘りなのか。
餅米のような粘りなのか。
シットリとした粘りなのか。
甘みを持った粘りなのか。
食べやすい粘りなのか。
お腹にたまる粘りなのか。
・・・・・・・・etc
消費者に、新品種を知ってもらい食べてもらいたい。
美味しく食べてもらいたいと思えば、今の時代は「表現」が全て。
「艶があって、粘りがあって、冷めても美味しい」。
こんなコメントなら、既に説明しているとは言えない。
明らかに、2億%使い古された表現なのだから。
今の時代に合った、お米の美味しさの表現。
お米を食べない、お米を知らない消費者でも、なるほどと理解できる表現。
どの産地が、見つけるのだろうか。