今日は、群馬県の利根沼田振興局が主催する【すごいぞ!利根沼田の米〜未来につなげる販売戦略〜】で、「利根沼田産ブランド米の効果的な販売戦略」についての講演をする。
群馬・利根沼田と聞いて、「どこそれ」と言っているようであれば、米業界では100%勉強不足である。
群馬最強、関東最強の、コンクール・コンテスト荒らしの生産者が、多数存在する地域である。
全ての生産者が独自販売で生計が成り立っている。
そんな地域に、自分が今回講演に行くのだ。
それも、「利根沼田産ブランド米の効果的な販売戦略」というタイトルからも判るように、個人からシステムとしての販売戦略を説明するためにだ。
自分のSPRという販売戦略は、個人生産者の販売ではなく、地域一丸となって販売していくという考え方。
つまり、この地区では必要ないと言われていた販売戦略なのである。
どんなに最強だと言われている産地であっても、限界は来る。
生産者の年齢。
担い手不足。
地域の衰退。
それは、利根沼田地域でも、何も変わらない。
そのことにつていては、自分が語るよりも、生産者たちの方が、身に染みて判っているはずである。
一昔前なら、冒頭でも書いたが、群馬・利根沼田を知らない人は勉強不足であった。
しかし現在は、群馬・利根沼田と言っても、ほとんどの人たちが判らない。
つまり、群馬・利根沼田地区は、既に最強では無くなっているという事である。
最強だと言い張るのであれば、担い手は増えている。
ブランド名は、魚沼を超えている。
つまり、日本中の老若男女が知っている。
結果、地域は活性化しているはずなのである。
でも現実は違う。
という事は、明らかに販売戦略に間違いがあったという事になるだろう。
誰もが歳を取らないというのであれば、個人販売も個人ブランド米も価値はある。
しかし、限界がある。
時代も急速に変わり続けている。
お米の食味ランキング、つまり特Aランキングの報道も控えられた。
30年問題は、もう目の前。
さらに、大産地から、新品種も続々と誕生し続けている。
話題になれなくなれば。
消費地で認知されなければ。
その産地の将来は無い。
結果、誰にも気づかれないまま、ひっそりと消えていくだけ。
農業技術、お米の栽培方法、地元スペシャルを教え込むには、軽く10年は必要となる。
この地域には、その10年があるのだろうか?
自分は、良いも悪いも。
その10年を耐えられる産地になってもらうために、今日は説明をする。