青い空が大好きな゛bluesky531゛の徒然日記

日常の出来事を日記風に徒然なるままに書いています。

映画鑑賞~悼む人~

2015-03-22 07:31:54 | 報道・ニュース
■「悼む人」


3月20日、仙台市太白区のMOVIX仙台で高良健吾主演の「悼む人」の映画を観賞してきました。

亡くなった人が生前「誰に愛され、愛したか、どんなことをして人に感謝されていたか」を問い続ける中、巡礼を通して主人公である“悼む人”坂築静人と、彼とのふれ合いをきっかけに「生」と「死」について深く向き合っていく人々の姿を描いた作品で、高良健吾が演じる坂築静人の神秘的なおまじないのような動作が目に焼きつく映画でした。

原作 天童荒太氏、監督 堤 幸彦氏で、天童氏が『悼む人』を書くきっかけになったのは、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件とそれに対する報復攻撃で多くの死者が出たことによるものだったということでした。その後、世界ではテロなどで不条理な死に追いやられた人々、日本では2011年3月11日の大震災などで多くの犠牲者が出ましたが、改めて不条理な死と向き合う事を余儀なくされたということを「悼む人」の本を刊行するにあたり、天童荒太氏は、その死と向き合うために悼む人そのものとなり現地を訪れては日記に記していったということでした。
正に、「悼む人」は、天童氏そのもので、それが本になり映画化されたのではと思いました。

映画の素晴らしさは観た人のみでしか味わえないものがあるような気がしました。
「死」という言葉をきっかけに逃れることのできない人間界の営みを、病気や不意の事故であれ、自死であれ、深い悲しみに傷つき、苦しみ、もがきあい、自分自身が「悼む人」になるときに何ができるのか思い知らされる内容になっていたと思いました。

久しぶりの映画鑑賞でした。
映画は、現場に行ってスクリーンから映し出される味わいを直に体感して初めてその良さが分かるような気がしています。
これから時間を見つけて観たい映画をじっくり鑑賞したいと思っています。