今野敏 警視庁FC

今野敏さんの新シリーズと言うことで　警視庁FC 　を読んでみました。

あらすじ・・・・（「BOOK」データベースより）
信頼喪失であせる警視庁が考え出した特命グループ、警視庁ＦＣ。
彼らの使命は、映画やドラマの撮影に便宜をはること。
マル暴の刑事、ミニパトの女性警官、交機の白バイ隊員が集められ、憧れの業界仕事にとりくんだがー。
いきなり、助監督殺人事件が発生。
二転三転のとんでもない展開の警察小説が始まる！！

個性的な主人公が登場する今野作品ですが、これはまた特別異質と言うか
9時～5時の平穏な勤務、土日の休みはひたすらのんびりが信条の、何ともやる気のない警察官楠木が主人公。
その楠木に特命が下され、なるべく関わらないように逃げの構えを貫くも
意に反してどんどん引きずり込まれてしまう、コミカルなさまを描いています。
物語は楠木のやる気のないセリフが中心で、これまでの今野さんの作品とはかなり異質。
東川篤哉さんの烏賊川市シリーズのような、ゆるーい空気が流れるミステリーです。
途中から、だいたいの結末は予想できましたが、たまには熱くなりすぎない警察ものもいいかな？

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