6~7月にかけて、優しい花を咲かせるネムノキ。
長い絹糸を束ねて、はらりと振りほどいたような繊細なオシベ・・・
中心の白色は、先端にむけて、うす紅色に染められて、
僅かな風にも、身を震わせます。
葉は、夕方になると、羽を折りたたむように両端をあわせて閉じてしまいます。
葉が寄り添って眠りにはいる様子から、ネムノキと名づけられました。
昔は、仏壇にあげるお香に、香材として使われていたそうです。
葉は食用に、また馬の飼料にもなり、
樹皮を乾燥して、薬用としても利用された有益な木。
日本は東北地方以南、中国、南アジアに分布します。
マメ科 ネムノキ属
ところで、犬の散歩の途中、呼び止められ、
そのお宅の白いネムノキを見せていただきました。
夜に、ネムノキの植えられている傍の窓をあけると、
とてもよい香りが漂うそうです。
この白いネムノキの花は、下向きですね!