香りに引き寄せられてきた
道に張り出す 大きな金木犀のある家は
固く閉じられた窓
伸び放題の木の枝や草に埋もれている車
枯れたままの鉢植
人の気配もなく
見捨てられたままの
その寒々しさが かえって目を惹きつける
金色の花と その香りに
記憶を呼び戻したように
一瞬 夕日に華やぎ
家は夕闇にひっそりと沈んでいった
香りに引き寄せられてきた
道に張り出す 大きな金木犀のある家は
固く閉じられた窓
伸び放題の木の枝や草に埋もれている車
枯れたままの鉢植
人の気配もなく
見捨てられたままの
その寒々しさが かえって目を惹きつける
金色の花と その香りに
記憶を呼び戻したように
一瞬 夕日に華やぎ
家は夕闇にひっそりと沈んでいった