珍しい鳥がいると カメラマンやバードウォッチャーが集まりますが
ヒヨドリは 幾らでもいる鳥なので 誰も目を向けないでしょう
でも 実は 日本列島周辺でしか見ることのできない鳥なんです
だから 鳥に興味のある外国人は 目が輝くんですって!
留鳥のように見えるけれど 季節になると 群れを成して渡りをするらしい
詳しくは まだ分かっていないそうです
いま 読んでいる本で ヒヨドリの印象が大きく変わりました
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秋に 伊良湖岬や測量山で 海に飛び出すヒヨドリの姿を見てほしいと思う
一端 海に飛び出しては戻るという繰り返しが続くので 彼らの恐怖が実感できる
海上に飛び出しては また戻る群れが どのように意を決するのだろうか?
見ていると 「行こう」とする個体と 「戻ろう」とする個体のうち
「戻ろう」の比率が 少なくなっていくように思えた
例えば 50羽ほどで海に飛び出しても 恐怖のためか向きを戻す個体が数羽いる
その数羽に引きずられるように 全体が陸地に帰ってくる
群れが次第に大きくなり 200羽ほどの群れになっても やはり少数ながら戻ろうとする個体はいる
しかし 彼らが戻ろうとしても「行こう」とする個体の多さや そのパワーに圧倒されるかのように
まごつくものがいても 最終的には全体が意を決したように 海上に向かうようにみえた
( 野鳥図鑑 安西英明著 東洋館出版社 より )
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