目の前に 女の顔があった
肌は 雪のように白く
唇だけが 冴え冴えと紅く
黒い髪は 濡れたように艶やかだった
「 雪女 」を 話しながら
いつものように 自由でない自分がいる
目に見えぬ何かに縛られ 緊張し 失敗しまいとしている
ただ この話は ゆっくりと話すと 怖ろしさが増すので
それが 決して マイナスにはならないのです
「 良かった 」 「 ぴったり 」 「 ゾクッとした 」 という 評価?を いただいたけれど・・・
異界のものが 姿を変えて 一緒に暮らす
でも いつか 正体がバレ
去っていく
私が 雪女に自分を重ねるのは こんな部分かも
雪女は 一生懸命 人間の世界に合わせようとしたけれど
ひとり 雪の世界に帰って行く時
やっと 本当の自分に戻れると ホッとしたかもよ