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写楽・・話楽・・・な日々

はじまりは歌だった

2015-03-19 22:07:57 | その他


最近 読んで すごく面白かった本  

「 つながり 」の進化生物学   岡ノ谷一夫著  

進化生物学というと ナニそれ? と 思いますよね  

難しそうな学問を 高校生に分かるようなテーマにして質問し  

その答えに 分かり易く解説を加え 展開していくという本です 

副題は 「 はじまりは歌だった 」  


著者は 鳥のさえずりの行動学・神経科学の研究者だったのですが 

さえずりから人間の言葉へ 言葉から感情へ 

心とコミュニケーションへと 研究対象が広がっていったそうです


人間のコミュニケーションで使われる感覚 視覚 聴覚 触覚 嗅覚などの中で  

一般的には視覚が最も重要だと思われているけど 

ずっと昔 人間が最初に言葉をつくったのは 文字や手話ではなく 声からでした 

つまり聴覚 音によって言葉が出来たのです 

聴覚は もともと危険の検出のために生まれた感覚だといわれています 

暗くても 寝ていても 生存に直結する信号は耳から入ってくるからですね


こんな風に始まって・・・ 

多くの動物は 生まれつき発する鳴き声が決まっていて 

「 新しい音 」を学べるのは クジラ人間だけだそうです  

人間でいうと 「 新しい音 」 ⇒ 「 新しい言葉 」 ですよね 

それが出来るのは 霊長類のなかでも 人間だけ 

それは 何故なんだろう? 


そこから 展開して 

人間の言葉のはじまりは 「 歌 」だったのではないか  


他にも フ~ンと唸るような 生物の進化の過程がいっぱいです 

頭の中が刷新されること 間違いなし

コメント (10)
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