ちょうど今の季節
ススキの生い茂る藪をかきわけて 根元のあたりを探すと
こんな花が咲いています
ナンバンギセル(南蛮煙管)
イネや ススキや ミョウガや サトウキビなどの根に寄生して 栄養分を吸収して生きる
「 寄生植物 」です
だから 日光を浴びて光合成をするために必要な葉緑素をもっていません
宿主は 栄養を盗られ 生長を阻害されるそうです
万葉集には 「思い草(おもいぐさ)」という名で 登場
ススキの根元で 頬染めて ひっそりと物思いにふける姿にたとえられています
道辺(みちのべ)の尾花が下(もと)の思ひ草 今さらになど物か思わむ