「 北海道はコロナウイルスの第2波が拡大中 」というニュースに すぐに北海道に住む友人に電話をした
前に電話したのは 胆振東部地震の時だったなあと思い出す
あれから1年半も経っていたのだ
「 どうしているかと思って・・ 」と言うと
M子さんは「 大丈夫!」と 朗らかな口調
北海道は 家と家の間隔が空いているし 人も少ない
こうなる前には コロナに対する東京のような危機感はなかったそうだ
ところが 身近にクラスターが発生して 突然 家に籠ることになったという
しばらくはストックで暮らすが 買い物に行くのにマスクが無いという状況を聞き マスクを送ることにした
私が花粉症なので 我が家には 常時 マスクのストックはある
「 あのね・・ 」M子さんは 嬉しそうに話し続ける
「 K(M子さんの息子)が結婚して 孫が生まれたの 」
「 ホントに!? 」
「 ええ もう結婚しないかと思ってたのにね 」
M子さんの K君への愛情と心配は よくよく承知しているので 私も心の奥から喜びが湧き上がってきた
でも K君は北海道を離れて M子さんは北海道で独りになってしまった
こちらに帰って来るつもりはないと 彼女はいう
マスクや 消毒用ジェルや ウェットティッシュ それに 夫からはコーヒー豆 それらを荷造りをして さっそく送った
「 M子さん すごく喜んでいたわ 」
着いたとのお礼の電話をもらい 私は夫に報告する
「 あなたからのコーヒー豆が すごく嬉しかったみたい 」
「 また また・・ お世辞だろう? 」
「 違うわよ M子さんはコーヒー豆には すごく拘りがあるの
だから 本当に嬉しかったんだと思うわ 」
「 でもね ちょっと心配なことが・・・
私とこの前話した同じことを もう一度訊くのよね 」
「 どんなこと? 」
「 うちの家族の事とか・・
本人も 最近 忘れっぽくて心配って言ってる 」
「 昔っから 自分の事以外は 関心ないじゃない 」
確かに 夫の言う通りだ
そうであって欲しい