パーソナル・ストーリー「春代さん」と 映画「パーソナル・ソング」

東日本大震災が起きた3月になると　このおはなしをしたくなります　

パーソナル・ストーリー　「 春代さん 」　　

被災地の現実を　身を持って体験したわけではないけれど　

みな　あの時から　自分の中で　何かが変わったと感じているのではないでしょうか？　

私も　その時の事を忘れないためにも　機会があったら　

自分が経験したことから生まれた　このおはなしをしたいと思っています　

こんな　ストーリー・・・　　

人と話すことが出来なくなった高齢の「春代さん」　大地震に遭い

恐怖のあまり　言葉を取り戻したかにみえました　

けれど　それは　短い間のこと　　

再び　閉ざされた世界に沈んでいくように見えました　

でも　ある日のこと・・・　　

と　続きます　

今回　聴いてくださった方の一人が　

「 私が観た 『 パーソナル・ソング 』という映画と重なりました 」と　おっしゃいました　

その映画　ブログ友のTaoさんが私に薦めて下さった映画じゃないですか　

都合が合わずに観に行けなかったけれど　残念で　いつか観たいと思ってる映画・・・　

その方の説明・・・よりも　Taoさんのブログを見た方が早いですね　

Taoさんのブログ　（クリックしてね！）　

 

暖かな雨

暖かな雨が　静かに降り注ぎ　地を潤します　

土の中で眠っていた　種や根茎には　雨はお母さんのお乳のようなものですね　

ごくごく飲んで　土の中で根を伸ばし　地面から顔を出すと　

お日さまの光が　空の上から　降りそそぎます　

陽の光は　お母さんの愛情みたい 　

草や木は　陽の光をいっぱい浴びて　空に向かって　すくすく伸びていきます　

やっと　厚手のコートを脱ぐときが　やって来ましたね 　

眠っても眠ってもねむたい

するすると　眠りの深みに落ちていく予感　

バタン　

大きな音を立てたのは　手からすべり落ちた本だった　

車内の人たちの視線が集まる　

私はハッと目覚め　「すみません」と　誰に言うでもなく謝りながら　床の上の本を拾った　

電車の中は　くたびれた沈黙を重りにした　仕事帰りの人たちでいっぱいだ　

私は　もう一度　本を読み始めた　

しばらくすると　また　意識が遠のいていく予感　

指が緩み　持っていた本がぐらつく　

「  いけない・・　いけない・・・ 」　

また　同じことを繰り返しそうだ　

本をバッグにしまい　「 さあ眠ろう 」と思ったが　返って目が冴えてきた　

その時　何処からか　不気味な音が聞こえてきた　

グ　グ　グ　ゴゴォ～　

聞き違え 　

ガ　ガ　ガ　ゴォ～　

やっぱり 　　

電車の中で　これだけ　無邪気に大いびきをかけるなんて ！　

やっぱり　春ですねぇ 　

***　前に撮った写真です　***

魔守苦（マスク）

飛んでます　飛んでます　

スギ花粉が　風に乗って　

朝から　目がチカチカ・・　

鼻が　ぐしゅぐしゅ・・　

春が来るのが　嬉しくて 　

悲しい 　

今日も一日　

目薬　手離さず　　

魔守苦（マスク）　しっかり 　

橋を渡って 春の岸へ

川面に　きらきらと光が遊ぶ様子を　目を細めて眺めていると　

その真ん中を　船が　音もなく　はさみを入れて行く　

波がひろがり　光の子を散らし　

やがて　静まると　

何もなかったかのように　また　川面に　光が遊び始める　　 

龍天に登る

一日中　不穏な空模様でした　

夕方　雨が降っているのに　西の空が異様に明るい　　

窓からみると　夕日が富士山の稜線に沈むところでした　

カメラを手に　高台に向かいましたが　

ほんの少し　遅かったようです 　

それでも　妖しい雰囲気が伝わるでしょう？　

 

 

雨の夜 燈る春

冬と春を　行きつ戻りつ　

なかなか　寒さから抜け出せません　

でも　この冷たい雨の間に　

花芽は　膨らみ　

草は　すくすく生長しているのでしょうね 　

一輪の菜花の蕾が　沈んだ冬の色を　

明るい春の色へと　塗り変えていきます　

***　以前撮った写真です　***

思春期？ネコヤナギ・・

白いビロードが　よく似合う　

箱入り娘が　突如・・・　

パンクスに 　激変　

ネコヤナギの花穂を　見るたび　

そんな気持ちになります　

まっ！　春だから　いいか～ 　　

 

 

 

 

蕗の薹を摘みながら

春が来たんだな～って　実感する　

蕗の薹（フキノトウ）摘み 　

もう育ち過ぎの花が　そこら中にあるけど　

食べるのに適しているのは　土から顔を出したばかりの　ふっくらした蕾ですね！
 

前に頂いたフキノトウは　天ぷらにしましたが　

今回は　ふき味噌にしようかと思います　

フキノトウのほろ苦さを　美味しいと感じるのは　大人だからこそ　

子どもの頃は　苦手でした

 

ウグイスの初鳴き

蕗の薹を　摘みに行ったら　

ホーホケキョ　

ウグイスの鳴く声が　聴こえました　

今年　初めて聴く　歌声です　

まだ　枯れ色の野山ですが　

足下では　柔らかな下草の芽生えが広がり始めています　

明日は　もう　二十四節気の「 啓蟄 」ですもの　

少し重たげな空気の中に　梅の香が匂い立ちました