私の好きな番組の一つ・『新日本風土記』(BS3)で、先週、≪萩≫と≪津和野≫が取り上げられた。
私の故郷は、≪萩≫と≪津和野≫の、ちょうど中間地点にある。
なので、萩にも津和野にも行ったことがある。
特に津和野は、同じ島根県ということもあって(萩は山口県)、私は何度か出掛けた。
けれど、今度の『新日本風土記』で紹介された≪津和野・麓耕(ろくごう)≫の風景を、私は全く知らなかった。
「津和野にこんな風景があったなんて!」
≪麓耕(ろくごう)≫は、名まえが示すとおり、津和野を象徴する山・「青野山」の麓にある。
(青野山)
水と自然に恵まれたその麓で、麓耕の人々は、田畑を耕しながら暮らされてきた。
その麓耕には、5月になると、こんな美しい風景があらわれるというのだ。
麓耕では、田んぼの周りにツツジが植えられ、それが5月には見事な花を咲かせ、田んぼの周囲を赤い絨毯で染め上げる。
それは、テレビを見ている私が、思わず息を飲むほどの美しさだった。
そして私を驚かせ喜ばせたのは、ツツジの絶景だけではない。
この時期に麓耕の人々は、ツツジに更に花を添える、素敵なものを用意される。
それは……なんと、私の大好きな「鯉のぼり」だった!
私は、来年の5月にでも津和野の麓耕を訪れて、自分の眼でこの風景を見てみたい!と強く思った。