ネモフィラ園を後にして、いつも通る道を歩く。
目の前に、スッと伸びた幹の上の方だけに葉を付けた、知らない木が現われた。
空に向かってぐんと伸びる姿が気に入って、カメラを向けた。
一体何という名まえの木かしら?と思って付近を見ると、「ハグマノキ」という標識が目に入った。
初めはこれだ!と思ったが、標識を読むと、「スモークツリーとも呼ばれる」と書かれている。
スモークツリーは植物園にもあり、見たことがあるけれど、こんなに高い木ではなかった。
どうも、他の木の標識と間違えたみたい…。
帰ってからgoogleレンズで調べたら、「ユーカリ」と出た。
ユーカリも植物園の別の所にあるが、それは、幹がこんなにスッキリしていず葉っぱも生い茂って、何かグチャグチャした
感じの木だった。
でもgoogleレンズのユーカリの写真は、確かに私が撮った写真のように、スッと立っていた。
もしかしたら、ユーカリの若木かな? 木も人間も、若いときはスマートでスッとしているけれど、歳を取ると…なんて思った
ところで、この木の名まえ調べは打ち切った。
道の左手にあるバラ園に寄ってみたが、さすがにまだ花は付いていなかった。
そこでさらに前方に進むと、なんと牡丹がもう花を付けていた。
植物園のボタン園はそんなに広くはないけれど(芍薬園はかなり広い)、そこに植えられた牡丹はどれも花を開いていた。
牡丹の花は豪華で美しいけれど、そればっかり見ていると、何だか目が(頭も)疲れてくる。
そこでボタン園を後にし、緑と空を眺めながら、日陰の小道に入り、大池に向かった。
日陰ではつつましく、クリスマスローズと(たぶん)ムラサキサギゴケが咲いていた。
しばらく歩くと、大池の一番北側の水辺に着いた。
そこには、季節の花を植えた、長い花壇がつくられている。
この日の主役は、やっぱりチューリップだった。