畠山義綱のきままな能登ブログ

畠山義綱が見てきた史跡を紹介します。
時々、経済や政治などもつぶやきます。

欧州経済の危機

2011-11-06 09:22:00 | 政治・経済
イタリア破綻に現実味 経済規模ユーロ圏3位 衝撃度、格段の差
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111105-00000562-san-int

 まぢで欧州経済はやばくなってきた。ギリシアは小さな国だから、もし破たんしたとしたらユーロ圏総出で助けるか、単独で離脱させれば、ユーロ信頼低下は最低限の傷で済む。しかし、イタリアは経済規模も国債残高の規模もギリシアとはけた違い。だから、助けるにしても相当の出費を伴うし、単独離脱なんてできないので、ユーロ崩壊に進む可能性もある。


 EUの中の唯一の勝ち組イギリスは、ユーロに加盟していないイギリス。それでもユーロ圏との貿易量が多いから、経済も危うい。米国もEUとの貿易量が多いので、ドルも危険さがある。


 一方日本は、貿易量がイギリスやアメリカに比べるとユーロ圏の貿易額が少なく、経済的影響は限定的。日本企業もアジアや米国に多いので、ユーロの破たんが起こっても影響はドルより小さい。これが日本国債がめっちゃめちゃ多いのに、円が買われる理由のひとつだと思われます。


 すると、どれだけ円売り介入を行っても、ユーロ不安が沈静化しないかぎりには、円が買われ続けることになり、円高是正は難しいですね。


 やっぱり、経済規模も通貨価値も違う国が「共通通貨」を導入する危うさ…というのを過小評価していたんですね、ユーロは。為替変動は、世界経済を最低限のところで守る武器だった。ユーロは安定的なうちは経済的な繁栄を享受できたけど、不安定になってかなりのダメージを抱えています。


 とにかく、今のユーロは危険極まりないです。投資対象としては不適格です。ただ、今後乱高下すると思うので、一攫千金には適しています。ただ、日本国内と違って欧州の情報は詳細に入ってくるわけではありません。なので、本当に欧州経済に詳しい人以外は、欧州株やユーロの国債、ユーロ建て投資は控えた方がいいと思います。


 以上、本当は経済学を専攻していた(笑)義綱でした。