今回はちょっと真面目な話をします.
私も主人もクリスチャンです.なので日曜日は教会へ行くのが最優先のため,「遊び」の用事は入れません.
日頃は宗教的なことは一切口にしない(する必要もない)ので,親しいママ友が知ると「ユウコが,そんなに熱心なクリスチャンだったとは知らなかった」と驚かれます.
ほら,昔から不良娘かと思われるほど言葉も柄も悪いかったし,チャラチャラしてるからね(今もか?!).
昔から宗教とは無関係に,この世の物だけで満足して生きていくタイプに見られがちなんですが,根はかなり真面目なクリスチャンなほうだと思います(善いかどうかは別として).
なので,本当は毎回でも日記の中にクリスチャン的要素を含んで書きたいところなのですが,ほら,そんなことしたら,みんな引くと思うのであえて書いていません.
正直,書き出すと止まらなくなりますよ….
が,今日は久々に….
息子が紛れもなく絵本好きになったと確信を持ったあたりから開始したのが,子供聖書の読み聞かせです.
でもクリスチャンだからって,毎日毎日聖書を読んでるわけじゃあないし,
子供に聖書の話やカトリック教理を教えるのって簡単なことじゃあないんですよ….
仏教の親が,子供に仏典やお経の内容を分かりやすく説明するのと同じですことですからね.
しないでしょ?
でも個人的に何の宗教であれ,自分が選んで信仰している「神様」についての話を,
幼い頃から聞かせていくことはとても大切なことだと思うのです.
そういうことが人生の核になっていくんだと思うんです.
「アメリカって意外に宗教の話はタブーよ」
なんて仰る方もチラホラおられるようですが,日本でクリスチャンしていた私にとって,
アメリカほどクリスチャンとして生活しやすい場所はないですよ(きっとキリスト教国ならどこも)!
「タブー」なんて言ってる人は,大抵自分が宗教の話をされると困るので「自分にとってタブー」ということだと思います.
日本では「私,無神論者だから」なんて格好つけながら宗教の話題を避ける人が多かったですけど,
本当の無神論者というのは,あらゆる宗教を調べ尽くした結果,
「神は存在しない」ということに辿り着いた人のことを「無神論者」というのであって,
宗教に全く関心も興味も持ったことがない人が「無神論者」と言うのは,
それは「無神論」ではなくて,
単なる「無知の曝け出し」だな.
と中学生の頃から,ちょっと馬鹿にしながら,そんなこと言う大人達を見てきました.
ともあれ,息子を持ってNYで起こった出来事としては,
去年の夏のことですけど,公園で会った4歳の男の子が私に,「この子,なんて名前?」とデヴィを指差して尋ねてきたので,「デヴィッドよ」と答えました.するとその子,「デヴィッド?知ってる.僕の聖書に書いてあった.偉大な人なんだよ.このデヴィッドもそうなるね」と言ってくれました.「わあ,凄い.聖書読んでるの?」と聞くと,「まだ読めないから,ママに読んでもらってる」と聞いたとき,何だかんだ言っても,この国は土台がしっかりしてる…と感じました.
別のときには,マンハッタンのベイビーザラスにて,「デヴィ~ッド,デヴィ~ッド」と私が走り回る息子の名前を呼んでいると,「ジョナサン,ジョナサン,あなたのベストフレンドがいるわよ!」と自分の息子に声かける女性がいました.さて,聖書の話を知らない人なら,「あら?うちの子とベストフレンドになりたいのかしら?」と思うかもしれませんが,違うんですよ.デヴィッドとジョナサンは聖書に出てくる大親友なのです.
さて,今年に入って.ノア君という息子と同じくらいの男の子に出会いました.お母さんはヨーロッパの方ですが名前がレイチェル.私の息子がデヴィッドだと紹介すると,そのお母さんが「名前の出所は同じ本からのようね」と言いました.ノアは言わずと知れた「ノアの箱舟」から.レイチェルは日本読みでは「ラケル」という女性の名前です.
そんな具合で,サラッと聖書の中の話が出てくることはよくあるアメリカ.
知らないと,全く意味が分からないまま通り過ぎていってしまう内容です.
さて我が子.2日聖書の読み聞かせをしただけでストーリー覚えちゃうほどでした.
「バイボー,バイボー(Bible,Bible)」と読んでくれとせがむほど.
私の母が送ってくれた聖書なので「バーマイン(婆ちゃん)・バイボー」と呼んでいます.
2回読んだだけなのに,翌日「ダニエルって知ってる?」と尋ねると,
息子:「ダニエル,ライオン,ガオ~ッ,アーメン(お祈り),ライオン,いい子いい子」と言うし,
「じゃあ,デヴィッドは?」と尋ねると,
息子:「ちっちゃいデヴィ,アーメン(お祈り),石,クルクルポーン,おおっきいゴリラ(ゴライヤスという巨人),コッツーン,イタイイタイ」と答えました.
その通りなんです.息子の名前の由来,もうしっかり分かってくれたみたい…(苦笑).
他に好きなのはヨナ.「ヨナは?」と問うと,
息子:「イヤだ,イヤだ,船,ゴロゴロ(雷),ザァー(嵐),サンダー(嵐),ドッボーン(海に飛び込む),おおっきい鯨,ガブーッ(飲み込む),アーメン(お祈り),鯨,ペッ(っとヨナを吐き出す)」と言います.
子供聖書の中の絵も手伝ってくれて,聖書のポイントポイントが幼い子供にスッと入っていくみたいです.
特にアメリカの子供向け聖書は仕掛けもあったりして,日本のものより楽しいです.
やっぱり旧約の話のほうが読みやすいですね.
なかなか心を落ち着かせて聖書を読む時間のない私のためにもなっていて,
「ハッ」とさせられることもしばしば….
私は息子に財産も何も残してあげることはできないけれど,「聖書の言葉」を残してあげれたらなぁと思っています.
どちらかというと,日本語を習得させるよりも,こちらのほうを大切にしたいくらい.
何度も何度も繰り返し聞かせて,息子が将来,悩んだり壁にぶつかったりしたとき,
子供の頃に聞いた聖書の話を思い出してくれると有難いなぁと思います.

こちらが息子の聖書
↓は,子供聖書からではありませんが,最近私の心に留まった力強いみ言葉たちです.
どなたかの心にも留まったら幸いかと思ったので載せておきますね.
「今日も賛美と感謝を口ずさみながら過ごしてください. そしてもう一つ 祈って求めるものは何でも
すでに受けたと信じなさい. そうすればそのとおりになります (マルコ11:24)」
「主は人の一歩一歩を定め み旨にかなう道を備えてくださる. 人は倒れても,打ち捨てられるのではない. 主がその手をとらえていてくださる. 若いときにも老いた今も,わたしは見ていない 主に従う人が捨てられ子孫がパンを乞うのを. (詩編37:23-25)」
「わたしは主 あなたの神 あなたの右の手を固く取って言う. 恐れるなわたしはあなたを助ける. (イザヤ41:13)」
「心を尽くして主に信頼し,自分の分別には頼らず常に主を覚えてあなたの道を歩け,そうすれば,主はあなたの道筋をまっすぐにしてくださる. 自分自身を知恵あるものと見るな. 主を畏れ,悪を避けよ. (箴言3:5-7)」
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