ハリケーン後

停電，浸水の被害真っ只中の皆様，本当にお気の毒です．

友人たちの殆どがローワーマンハッタン在住なのですが，皆で友達の家に集結して停電生活をも楽しんでくれているようで（しょっちゅうテキストを送ってきてます），安心しています．停電中でも営業しているベイカリーもあるらしく（ガス使用で），まだ水も出るし，不便だけどなんとかなってるというメールが来ています．

ハリケーン・サンディ，思っていた以上に凄かったですね．ピーク数時間の強風はさすがに怖かったです．学校は火曜も水曜も引き続き休校で，５連休の息子大喜び！旦那の仕事はダウンタウンなので恐らく今週いっぱいはお休み．大事なプレゼンが水曜日にあるということで苛立っている感じですが，一日中子供達とボードゲームをしながら相手をしてくれています．

以前住んでいたマンハッタンのアパート近辺は，浸水，停電，発電所の爆発…と大変なことになっていたようで，気が気じゃなくニュースを見ていました．特に私が出産したNYUの病院も停電で，産まれたばかりの新生児２０人を強風のNY市内中あちこちの病院に移送させなくてはいかなかったと聞いています．ハリケーン上陸の日は丁度満月の晩だったので，産気づく方も多かったのではないかと思うと，胸が締め付けられる思いでした．母子が引き離される上に，院内の電話は繋がらないし，産後すぐ退院させられ帰る我が家が停電中だったら…と考えると，それだけでも落ち込みそうです…．他にも入院されている方のお気持ちをお察しします．

我が家周辺は幸い停電も浸水もなく，ハリケーン上陸の日でさえも隣のスーパーは営業しているし（かなりのお客），近所のレストランも営業しているし（おまけにデリバリーまで割増料金で）．本日もすでにスーパーマーケットは営業しているし，近所のマクドナルドも営業中です（昨日も深夜までしてたけど）．

察するところ，このスーパーのオーナーが豪雨や強風予報の前にワクワクするタイプ．普段はそこそこな仕事ぶりなんだけど，こういうときは目の色変えて（わくわくした目），何が何でも商売するタイプ…．周囲のスーパーが閉店するなら尚のこと．まあそんなスーパーがお隣にあるので，正直助かります．

私はハリケーン上陸前日から停電と断水（水の汚染）を考慮し，洗濯を全て済ませ，子供達をお風呂に入れ，テラスの鉢植えを全て室内に移動させ，水を２４ガロン（約９０リットル）購入．子供達が常に欲しがる牛乳やら卵やら，プラス缶スープを買い出しに行きました．子供用のポータブルトイレを用意し（断水の場合大人も使う予定），懐中電灯・乾電池を用意．携帯電話を充電し，車のガソリンは満タンにし，チャッカマンが着火するか確認（これがあれば停電してもガスレンジは使える）．簡易ガスコンロも念のため用意．少し温めれば（最悪常温でも）食べられる炒飯とブルーベリーホットケーキを作り置きし，白飯を多めに炊いて，冷蔵庫の中の物を使ってスープを作り…と，楽しみながらあれこれ備えておきました．

9/11も東海岸一体の大停電も，どちらもローワーマンハッタンで体験しているので，そのときに「やっておけばよかった…」と思ったことを踏まえて実行してみました（9/11のときは長い間電話が繋がらなかったような記憶が…）．水は買い込みすぎかな？と思ったのですが，ハリケーン云々関わらずいつも飲み水は買っているのでまあいいか…と思い買い込みました．でも，今現在，「地域によっては水の汚染が懸念される為，水道水は飲まないように」と支持が出たり「塩素を通常の倍に入れて消毒しているので大丈夫」とニュースで放送されたりしているので，結果良かったかな？子供も２人いることだし，災害対策は，自分を信じて備えるしかないとうことが，今回を通して学んだことです．

家から出られず，特にこれといってすることがないと，結局一日中料理ばっかり．マンハッタンローワーイースト在住の友人夫婦が週末までの停電生活は厳しいというので，我が家で過ごす予定でいます．今マンハッタンから出入りできるようになるのを待っているところです．

今私の心配は，スーパーマーケットの食材が底を突いたらどうなるんだろう？ということ．仕入れられていないと思うから…．（追加：さっき近所のスーパーを覘いてきたら，どこから仕入れているのか新鮮な野菜や果物，肉に魚がずらりと並んでいました）

ここ数年，温暖化の影響なのか毎年大きなハリケーンやトルネードが来ています．年に１度はこういうの覚悟しておいたほうがいいのかもしれないですね．あっそうそう，今回はすっかり忘れていたのだけど，クレジットカード生活に慣れてしまっている私．停電になったらカードも使えないし，銀行のATMも使えないからキャッシュも引き出せないし，災害予報の前には多めに引き落としておくべきということも気づかされました．

ともあれ，早く電気・地下鉄共に復旧し，NYで生活する人たちが普段の生活に戻ることを祈るばかりです．

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