娘がChristmas Pageantという、
「イエス生誕劇」を演じることになっておりました。
息子は2年生のときに、「大天使聖ミカエル」役に大抜擢され、
本人は「天使なんて嫌だ~、嫌だ~。」と、嫌がっていた思い出があります。
娘はどうかと言いますと、
「なんかね、劇するの。」と言ってきましたので、
「ほう、何の役するの?」と尋ねると、
「シェパード(羊飼い)。」と娘。
「えっ?!羊飼い?天使とかじゃなくて、羊飼い?」
と、意外な役柄に驚いたので聞くと、
「だって、女の子はみんな天使になりたい、天使になりたいって、
取り合いで、誰も譲らなくて、
そんなバカ気たことしたくないから、
私は手を挙げて、『シェパード』になりたいですって、
そう言ったわ。」
と言います。
「ほう。。。まあいいんじゃない?シェパードだって重要な役だからね。
頑張ってね。」
ということになっておりました。
はい、劇を演じる当日がやって参りました。
教会に入ると、
ええっ?!あれれっ?!
こんな色鮮やかな紫色の衣装着てるよ?
と言うことで、
わたくし小声で「えっ?!リンちゃん、その衣装?」
と聞くと、
満面の笑みで「うん」と頷く娘。
「えっ?シェパード(羊飼い)なのに、そんな色の服?
えっ?シェパードなんだよね?」
と尋ねると、
「う~~ん」と首を横に傾ける。。。
「えっ?何の役?」
と聞くと、
シッシッとわたくしを手で追い払うようにし、
あっちに行けと合図する。
えっ?!この子、一体何の役?
この子、ちゃんと演じれるんでしょうか?とハラハラしながら観ていました。
宿屋の女将役ということが分かりました。
しかも、解けた腰紐をヌンチャクのようにブンブン振り回す(苦笑)。
最後には全部解けて、
「縄跳びでもするんですか?」
と言いたくなる勢い(汗)。
確かに、無駄に天使役が多いこと。。。
しかしそのときです。
読めましたよ。
6年もこの「突拍子もない子」の母親やってますからね、
完全に流れが読めました。
そうに違いない!
さすが、変わった子。。。
と、苦笑いが止みませんでした(苦笑)。
劇が終わって車へ向かうときに娘が、
「ああ私、イン(宿屋)の女将の役だったのね。
演じてる途中に分かったわ。」
と娘。。。(汗)
続けて、
「元々はシェパード(羊飼い)だったんだけどね、
今日行って衣装見たら、
シェパードって汚い色の服なの。
こ~んなきったない服なんか着たくない!と思ったら、
衣装箱の中に、
綺麗な紫色の服が入っていたから、
わ~、リンちゃん、これ着たい!って言って、
今日違う役になったの。」
さすが、「紫色の布を売る女・リディア」から名前を取っただけあります。
紫の衣装には目がない様子。
「でも、リンちゃん、
突然役が変わって、
よく不安じゃなかったね?
緊張とかしなかったん?」
と聞くと、
「インの女将だなんて、
小声で話してるだけでいいだろうから、
口パクでいいわ~と思ったの。」
と娘。
わたくしの読み通りで笑った。。。
この子、面白いわぁ。
この調子で成長していって欲しいと思います(苦笑)。