Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

子育て専業主婦から脱出!ニューヨークで医療従事者しながらコロンビア大学大学院在籍。ニューヨークのお弁当も頻繁に更新中。

日本の歯科治療は時代遅れ

2021-05-27 | 大学・仕事

20年前から思っていましたが、
いつかは変わるだろうと期待していたのですが、
一向に変わる気配がなくて、
正直イラつきさえ覚えます。

暴露しちゃいますね。

日本の歯科治療で、
インレーとかオンレーとかいう、
銀色の詰め物入れるじゃないですか?
(削って、型取って、技工士が作って、
出来上がったのをセメントでくっ付けるやつ。)

あんなのを自慢げにやってる国は、
今じゃ日本だけです。
しかも、自慢げに!!
「どうだ~!日本の巧みな歯科技術!
この精密な銀歯を!」
という感じです。

もう、恥ずかしいったらないのです。

あんな大きなギンギラ銀の詰め物が入っている国は、
発展途上国並みなんですよ!

海外で子育てしている方なら、
お子さんの歯の治療とか見ていたら分かると思うんですが、
銀色の詰め物なんかしません。
この時代に、当たり前のように銀歯詰められたら、
訴えられてもおかしくない。

海外(アメリカ)は白いレジンで修復し、
歯を削る量を極力少なくし、
チャチャッとその日に治療完了です。
しかも、白色。
歯を削る量、金属アレルギーの心配なし、患者の来院負担なし、審美面、
全てを考慮していて合格です。

コンポジットレジンは、
セラミック粒子と合成樹脂を「8:2」の割合で合わせた
複合プラスチック素材です。

以前は、レジンは耐久性がないから、
奥歯の詰め物には不向きと言われていましたが、
レジンの質は、色も硬さも凄く向上し、
今じゃ奥歯に使用しても全く問題ありません。
その証拠に、レジンで虫歯を治療した歯のレントゲンを撮ると、
昔はX線透過像になって黒く映っていたんです。
レジンの素材が柔らかかったので
虫歯と同じように黒く映っていたのですが、
今はそんな柔らかいレジンは見当たりません。
X線不透過像になって、きちんと白い詰め物で映ります。

特に日本のレジンの質は、
アメリカの歯科医師も一目置く品質です。
他のレジンに比べて値段が高いので、
安い歯科医院では日本製のレジンは使用されていません。

なのに、未だに銀色の大きな詰め物を
自信持って患者に使用しているのが日本。

そういう海外ではやらない銀歯が入っていて、
一番困るのが、
海外在住の日本人なんです。

銀歯って10年くらいすれば、
隙間が出来てきたり、
二次齲蝕といって、銀歯の中が虫歯になったり、
一回詰めた歯って、また虫歯になったりするんです。

ですが、それを治せる歯科医師が海外にはいない!!

こんな大きな詰め物取って、
虫歯の部分削ったら、
もう歯質なくなっちゃうし、
これ以上大きな詰め物は、うちの医院ではしてないし、
技工士だって作れるかどうか疑問。
面倒臭いから、
「ああ~、根っこまで虫歯が広がっちゃってますね~。
根っこの治療とクラウンになりますね。」
と言って、
本当はまだ根っこの治療必要ないけど、もうやっちゃう。
(で、すっごい治療費高くつく。)

か、

「痛みがないようでしたら、様子を見ましょう。」
と言って、虫歯が根っこまで広がるのを待ち望む。

か、

「残念ながらうちではちょっと、治療できません。」
と正直に言うところは稀ですけど、
まあ、そういうところもあるかもしれない。

か、

「日本の鋳造技術は素晴らしいですね!
面白いものを見せていただきました(皮肉です)。
アメリカは歯科治療費高いですし、
今度帰国されるときに、日本で治されたほうがいいですよ。」
と促すか。

海外の歯科医院では、これらの対応しかできません。

で、日本に帰って歯科治療すると、
日本の(海外の歯科事情を知らない)歯科医師から、
「アメリカの歯科医療って優れてるっていうけど、
こんな治療もできないって言われたの?」

「この状態で、アメリカで根っこの治療が必要っていわれたの?」
と怪しまれることになるんです。

それもこれも、
日本だけが、未だに珍しいほど大きな銀歯を詰めてるから!
本来なら根っこの治療する必要のない歯を
海外在住日本人は治療しなきゃいけない破目に遭ってる!

他の先進国でも、日本みたいな歯科治療している国があるのであれば、
多少の我慢もできますが、

ないっ!

全くない!

どの海外からのアメリカ移住者の口の中を見ても、
ない!

アメリカの生活保護みたいな歯科保険の人たちだって、
こんなギンギラ銀の口の中の人はいない。

日本だけ!

特に今コロナでね、
海外在住の人はなかなか帰国出来ない状況なんですね。
帰国したときに治療しようと、待てないわけなんです。

コロナ禍の在宅ワークやらなんやらで、
虫歯出来てる人多いしね。

ほんとにやるせないし、理不尽でなりません。
とっとと時代にあった、歯科治療に制度を変えてくれないと、
恥ずかしいっ!!

分かんね~だろうけど…。

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面白いけど大変です、英語手話!

2021-05-27 | 大学・仕事

手話の授業が始まっていますけど、
教授が聾唖の方。
しかもアシスタントとか無し。
で、ズーム授業。
授業中は教授も生徒全員も「ミュート」の環境で、
質問があるときも、
生徒同士何か尋ねるときも、
手話かチャットのみです。

いきなし、手話かっ飛ばし授業で、
「あかん…。失敗した…。」
と初日にショックを受けましたが、
予習復習と練習で、なんとか持ち直しました。

ズーム授業のすぐ近くで、
旦那が様子伺っていて(旦那も仕事中なんですけど)、
なんか、非常にやり難い…。
どっか行けばいいのに…と思いながら授業を受けています。

アメリカの聾唖の世界って面白いんですよ。
日本と全然違うんだよね。
とにかく、詳細な説明を好む。

先ず、彼らは自分たちのことを障害者とは思っていない。
聾唖であることに誇りを持っているし、
性格の悪いのは、状況に応じて障害者として振舞ったり、
健常者として振舞ったり。

何世代にも渡って聾唖が続いてきた、
家柄の良い人たちのことを「エリート」と呼んでいて、
聾唖者の中にしっかり派閥がある。

先ず、エリート聾唖は絶対に手話をする。
そして、口パクを全くしないか、控えめ。
補聴器に頼らない。
学歴も大卒か、それ以上。

大きく口パクをしながら手話をする人たちのことを、
「下品」といって馬鹿にしたりもする。
(手話で会話しているのだから、
声も出ないのに口をパクパク動かす必要はない。という考え)

男子ならイケメン、
女子なら可愛い子が結構多い。

ワシントンDCにある私立のギャローデット大学が有名で、
私立だけど、国から補助金を多額に受けているので、
奨学金とか充実している様子。

どうやら私の教授も、
この大学の卒業生。

Netflix で「Deaf U」っていうのが見れるんですが、
これ、ギャローデット大学のドキュメンタリーみたいな感じで、
これ見たら、アメリカの聾唖の若者がどんな感じか垣間見れるよって、
旦那が教えてくれました。
「ロクでもなしばっかで、途中で見る気が失せた。」って旦那。
(なんで旦那が知ってんだ?)

私の大学で学ぶ手話は、
「エリート」に対応できる英語手話なので、
口パク無しです。
これがねぇ、勝手に動くんですわ、口が…。

習う者からすると、耳から入って来る音と、
手の動きで覚えていくほうが、
覚えやすいんだけどね。

アメリカ英語手話は
手話の共通語になろうとしていると以前書きましたが、
エルサレムにも、アメリカ英語手話の学校があるそうです。

聾唖の人って、どういう仕事に就くんだろう?と疑問に思っていたんですが、
IT関連が好きで、得意な人が多いそうです。

思うんだけど、
ベイビーサインってあるじゃないですか?
赤ちゃんとジェスチャーや手話で意思疎通を図る育児法。

私は興味なかったのでスルーしましたけど、
アメリカ英語手話の簡単なのを、そのまま教えているみたいで、
将来手話を習うときに役にも立つかもなぁと
そんなことを思ったりします。

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