知人と打ち合わせのため、久しぶりの喫茶店。
話はあっちに、こっちに展開し、飛び跳ねましたが、やっぱり、顔を見ながら話すって大切かもですね。
内田樹
待ち合わせまでに少し時間があったので、欲しかった本を注文。
ついでに、ちょっと本を見ていこうと本棚を見ていて、ついつい4冊ほど手に取ったのですが、いずれも内田樹(^^;;
買い込んで、そのうちの一冊を喫茶店で読み始めました。
「コモンの再生」、題名につられて読み始めたら、「GQ JAPAN」に連載されたエッセー集。
エッセー集、題名から違うものを期待していたのでちょっぴり残念でしたが、流石というのか、やはり内田樹でした。
内田樹は思想家だそうですが、エッセーだからというのはあるけど平易な文章で敷居が低いのが嬉しいし、同世代だからもあって?共感できるんです。
喫茶店で読み始めて、いつの間にか1/4を超えて読んでいる。
危険水域の安全文化
その中で一つ、少し前になりますが、新幹線の台車にヒビが入っているのにダイヤ優先で走り続けたことを導入にした、わが国の安全文化が危険水域に入っているというトピック。
日産、スバル、神戸製鋼、三菱マテリアル等、超一流企業の不祥事。
「目先の損得にこだわって巨大なリスクを看過する」という傾向が、日本中の組織を侵していると。
ここを読みながら、教育も一緒な状況じゃないだろうかと。
先日、ある教師の方と話していると指導案の話になり、とても緻密な指導案を作っているんですと。
問題意識を持つこの先生でさえ、枝葉の技術論にこだわって、肝心の木の根っこや幹が見えなくなっているのでは?と。
希望溢れる時代を創造できるのか?
しかし、「落ち目だ」と気付いた人たちから違う生き方を探し始めている。
若い人たちが地方移住や帰農や就活からの撤収はそうした流れではないかと。
そのような流れを強く感じていますし、この閉塞した社会状況はその流れを一層加速させるだろうから、ある意味時代を大きく変える追い風だろうと。
1/3の人が職を失うともいわれるAI化の時代、希望溢れる時代を創造できるかどうか、しなやかな思考ができる人を育てることができるかどうかにかかっている?