まあ、こんなことがあったって、いいんじゃないか。
めったにはない。
嬉しいことの予感のような沸き立つ感情。
感情のケトルの湯気がほわほわ騰がる。
そっとしとこう。
あんまり騒がずにおこう。
まあ、こんなことがあったって、いいんじゃないか。
めったにはない。
嬉しいことの予感のような沸き立つ感情。
感情のケトルの湯気がほわほわ騰がる。
そっとしとこう。
あんまり騒がずにおこう。
なんだ、この感情は?
ほこほこほこほこする。
嬉しい。
ばっかじゃないか。
何が起こったわけでもないのに。
どう処理していいのか分からない。
そのままにしておく。
タンポポの綿毛のように、舞い上がってしまいかもしれない。
ここまで、悪ゾウを、あやしあやししながら、正し正ししながら、けなしたり褒めたりしながら、育てるのはダイヘンだったろうなあ。
ふっとそう思う。
ご苦労だっただろうなあと思う。
一人二人三人くらいではとてもラチはあかなかっただろう。
百人がかり、千人がかりだったかもしれない。
何処のどなた様だかしらないが、よくぞ捨てずにいて下さったなあ!
嬉しい。
いまむちゃくちゃ嬉しい。
訳がわからない。ヘン。
なんでそうなっているのか、不明。
嬉しいなら、嬉しいでいいのじゃないか。
流れにまかせる。
ラフマニノフのバイオリン曲を聞いていたからだろうか。
聞かなくっだって同じだったかもしれない。
嬉しいなら嬉しいでいい。
しばらくそれを甘いチョコにして噛み締めている。
こういうときがある。
これはなんだろう?
誰か天使がバケツからそれをわたしの頭の上に来て、ざぶざぶざぶと勢いよく振り撒いて行ったんだろうか?