今夜は、我が家は天麩羅料理です。材料は?
薩摩芋。玉葱。蓮根。人参。椎茸。イワシ。の、ようです。
さっきコーヒー椀を返却しに行ったときに、ちらりと台所を覗きました。
夕食の時間は7時です。まだもう一時間ほどあります。
楽しみです。揚げたての天麩羅はおいしいです。
人間には食べる楽しみがあります。これは大きな楽しみです。
今夜は、我が家は天麩羅料理です。材料は?
薩摩芋。玉葱。蓮根。人参。椎茸。イワシ。の、ようです。
さっきコーヒー椀を返却しに行ったときに、ちらりと台所を覗きました。
夕食の時間は7時です。まだもう一時間ほどあります。
楽しみです。揚げたての天麩羅はおいしいです。
人間には食べる楽しみがあります。これは大きな楽しみです。
「わたし」がずっとずっとずっと続いています。遠い遠い過去も近い過去も、現在も、近い未来も遠い遠い未来も、求道者の「わたし」が続いています。
ずっとずっとずっとわたしの修行をしています。わたしは少しずつ少しずつ休憩を入れながら、生死を繰り返しながら、前進をしています。一度や二度三度くらい人間をしたところで完成には至らないのです。完成者仏陀のなるまでこの前進は無限に続いて行きます。
この宇宙もそうでした。何度も何度も休憩を入れながら完成に向かっています。始めと終わりが何度も何度も繰り返されています。そのどの宇宙の時代においても、わたしはそこにいました。やはり始めと終わりを繰り返しながら、永続していました。これからもそうです。永遠です。宇宙も永遠ですし、わたしも永遠です。
わたしは死んだりしません。
*
法華経を読んでいます。そして以上のようなことをわたしは示唆されました。
「わたし」というのはすべての人のことです。
わたしたちはみな道を求めて進んでいます。少しずつ少しずつ輝きを増し加えています。
ちょっと遅いコーヒータイム。午後4時。バナナを一本と一椀のブラックコーヒー。外は雨が止んでいるようだ。
*
しばらく睡魔に身を委ねた。黄金のとろりの午睡が完了した。月からの生還が出来たほどに快い。いい気分だ。
*
これからは音楽を聴く時間。YouTubeで。炬燵に入って読書をしながら。老人用に活字がでかくしてあるので、読みやすい。
外の洗濯物干しの横棒に垂れて、雨の雫が幾粒もまあるく張り付いている。いつまでもそうしている。じっとしている。降っているのは細かい霧雨なんだろう。目では見えない。
目に見える雨の雫を見ている。
*
ものを書いていると、それで不安が消えるのか。消えるのかどうか分からないけど、書いている。消えてくれそうな気がする。不安から顔を背けるには少し役立つ。
でも、たとえ不安が消えてしまったとしても、すぐに後続が控えている。不安は、脳みその湖底から上がる腐敗ガスのようなものだ。ガスを止めるよりも排出するに任せた方が賢明だろう。
少しお昼寝したい。けど、脳神経が興奮しているから、そうできない。
蒙った苦痛、不調和、痛手をどうするべきか、を思案していた。
押し返す対策はあるか。
*
どうにもならないものは、やはりどうにもならない。
どうにかなる時を待つ。対案はこれしか浮かばない。
そうだ、どうにかなるときがやがて来るだろう。
*
すべては波なんだから。波には波の山と底がある。これでうねりながら波は進む。
底が深くなればそれだけ山も高くなる、はずだ。
*
お爺さんはここで思案を中止した。考えるだけ損だ。エネルギーを浪費する。
渦巻く渦を遠く離れていたい。しばらく眠りたい。
「わあ、トンネルだトンネルだ」と言って隼斗君4歳と善斗君2歳の兄弟がお婆ちゃんが座っている座椅子の下を潜って行きました。潜り終えたらまた潜ります。弟はきまってお兄さんの真似をします。
僕はそのふたりの楽しいトンネル潜りを見てにこにこにこをしました。「わあ、トンネルだトンネルだ」を言いました。トンネル潜りは何回も続きました。
小さい子供に接する機会がほとんどありません。見ているだけで元気になれました。
此処は山里の公民館です。土曜と日曜に集落の文化祭作品展がありました。畳敷きの大広間にお菓子とお茶が用意されていました。公民館の内には女性軍、外の遊び場ベンチには男性群が固まっていました。
宮沢賢治の童話「注文の多い料理店」を読んでいます。何度読んでも、いいです。
WILDCAT山猫さんはせっかくあらん限りの智慧をつかって誘(おび)き寄せましたが、最後で人間の獲物に逃げられてしまいました。死んだはずの、熊のように大きな愛犬が紳士二人を助けてくれました。
ああ、面白かった。童になりました。
童話の世界という世界がほんとに実在していたらいいだろうなあ。雲の扉の向こうに。暇なお爺さんは、童になってときどき入って行くのになあ。
お昼になりました。羽が生えている奥方様は外出。お爺さんは内弁慶。行くところなし。待つ人なし。一人で留守番をしています。
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お昼が来てもお腹は減っていません。じっとしているばかりで、運動もしていませんから。食べたいものも特にありません。
*
空は鉛色をしています。重たげです。ぼよよんぼよ~んと空の一部が崩れて一挙に落ちて来そうにしています。
*
気温は12℃。寒さがやわらいでいます。でも、やっぱりお爺さんは炬燵からは出られません。ずっとYouTubeの音楽を聴いています。
ふうえんふういんはああん。はああんふううんほあん。ほあんほああん。えんいんあんあん。んん~ん。
何だか分からないけど、音を列べている。喉の奥で音を発している。
お爺さんはこんな遊びを遊んでいる。完全に無意味なんだけど、遊びというのはそもそも無意味でなくてはならん。
んの音は口を閉じてても出て来る。なまけものの音のん。
*
んんんんんん、んんんんんんんん、んんん。
鼻音だから鼻の奥が響いてむじむじする。ここへ入って行けば洞窟になっているだろうな。
この洞窟の中は童話の洞窟になっていて、小人たちが何人かいて遊んでいる。
今日は白雪姫が訪ねて来ることになっている。
1
すまぬことだなあと思います。
2
欲が出ます。
3
あれこれ欲が出ます。もっともっとの欲が出ます。
4
いま現在で満足していていいはずなのに。
5
宇宙さまにねだってねだります。健康をねだります。長寿をねだります。安心をねだります。
6
ねだれる宇宙さまがいてくださるのをいいことにして、図に乗っています。
7
宇宙さまは嫌な顔をなさらずにいちいち聞いて下さっています。お叱りをなさいません。寛大に徹しておられます。
8
あれもこれもそれもみなみな、わたしの思量を超えています。
9
わたしに届く宇宙力学とはフシギな力学です。