夕暮れ。
山里の夕暮れはいよいよ静かだ。
*
わたしも静かにして夕暮れの中にいる。
そうするといよいよまた夕暮れが二倍三倍静かになってしまう。
*
口笛でも吹こうか。
夕暮れ。
山里の夕暮れはいよいよ静かだ。
*
わたしも静かにして夕暮れの中にいる。
そうするといよいよまた夕暮れが二倍三倍静かになってしまう。
*
口笛でも吹こうか。
1
死にはせぬ。何処にも行かぬ。此処にをる。
2
大和尚が、そう申し渡して、肉体のわたしを閉じた。
3
その通りその通り、と大和尚に賛意を告げよう。
4
死なぬ主体がある。何処にも行かない主体がある。いつも此処にをる。全体がをる。うろうろしないで、此処にをる。
5
ならば、大騒ぎすることもなかろう。
6
大騒ぎしたい者は大騒ぎしていてもいい。差し支えない。
7
しかし、大騒ぎしないでもいいと決断すればそうなるのだから、そうしてもいい。
8
そこを見抜かれた人が、成仏して如来となったのである。
9
真如界は別の場所にあるのではない。此処にある。真如界は死んだ者の世界ではない。生き通しに生きている者の世界である。
***
ふっとそんなふうなことを思ったので、文字にしてみた。
*
小智慧を含ませて大智慧がある。大智慧の目で見ることも出来るなら、大智慧で、宇宙生命のお命様をじっくり見て見たいものだ。
とうとう、しぶしぶ、眼科医院に行って来ました。診察を受けました。
でっぷりした貫禄のドクター氏が、「ものもらいですね」とこともなげに言い放ちました。
そうだったのか。だったら、眼科医院にまで来なくともよかったじゃないか、と思いました。
安堵しました。
その他の検査もしてもらいました。「白内障が進んでいますね、両目とも」との見立てでした。
でも、わたしの目は老眼鏡を掛けさえすれば、遠くも近くもまあまあ見えるのだから、わたしはあまり心配をしませんでした。
右の目が痛い。3日前から。突然に。打撲傷のような痛み。奥の方の痛み。視力は衰えていない。ズキンズキンする。眼科に行って診察を受けることにしようと思っているが、行くのが億劫。家内の目薬(点眼液)を借りて差している。
でも、このままじゃ治りそうにない。昨夜は夜中に疼いて目が覚めた。やっぱり診察を受けた方がよさそう。お昼から行ってみよう。
これまで眼科に行ったことがない。
高齢に伴ってあちこちが故障をする。しようがないのかな、これは。
体の一箇所でも不都合を来すと旅には出ていけなくなる。そんな気分は湧かなくなる。