<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

海の入り江のごとく安らふ

2023年02月25日 18時12分20秒 | Weblog

涅槃会(ねはんえ)の釈迦のみ足の土踏まず 海の入り江のごとく安らふ

これはS新聞読者文芸短歌部門今泉選者が3席に選んでくれたわたしの作品。次なる選評も頂いた。

涅槃会のときに、涅槃図を見て詠んだ歌だろう。お釈迦様の土踏まずを山脈に見立てた山口誓子の「釈迦眠るあうらに山を画かれて」という俳句があるが、この歌は穏やかな海の入り江に見立てたのがユニークで、「土踏まず」からの連想が豊かで自在だ。

(・・・ふううう、選者は博学博識だなあ。感心してしまった)

釈迦の足の裏の、土踏まずでさえもが安らかな涅槃寂静に入っている、ということを僕は作品にしたかった。インドを旅したときに黄金の巨大な涅槃像を見ることが出来た。波静かな海の入り江のように奥の奥まで凪いでいた。

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蕗の薹見つけるまでを楽しみぬ

2023年02月25日 17時51分09秒 | Weblog

蕗の薹見つけるまでを楽ししみぬ

わたしのS新聞読者文芸に投稿した俳句の作品。な、なんとなんと小浜選者に2席に選んでもらっていた。嬉しいなあ。

選評までいただいた。

「蕗の薹を摘むときはまさにこういう感じだ。ある処を大方目星を付けて探すが、ここでは見つける楽しさも詠われていて楽しい。蕗の薹が芽を出すといよいよ春を感じる」と。

俳句の何たるかをわたしはまだ掴んでいない。季語をいれて詠うことは分かっているが、あとの作品の善し悪しについてはさっぱりである。あるいは、季節感が出ればそれでいいのかもしれない。

蕗は我が家の畑のあちこちに植えている。あっちをこっちを探して回る。それが楽しい。

もう蕗の薹が発芽している。量はまだそれほどない。揃ったら、天麩羅にしてもらって食べるつもりだ。天麩羅は春の匂いがする。

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わたしが鼻で吸う分の空気はいつも届けられて来る。

2023年02月25日 17時40分30秒 | Weblog

わたしが鼻で吸う分の空気はいつもいつも届けられて来る。こちらからその度その度要求をしないで済んでいる。有り難い。礼も言わない。礼も要求されない。無償ということになる。償いなし。楽ちんだ。有償だったら、返礼に困って、肩身が狭い思いをしているだろう。

しかも、これは空気だけに限られていない。

光も無償で届けられて来る。見ている風景もそうだ。風景の中では雲も行き来する。小鳥も来て鳴く。

食べる野菜も肉も魚も、取り扱う業者には労賃を払うが、野菜そのもの肉そのもの魚そのものには、お金を渡していない。渡したところで彼らには何の価値もないから無視されてしまうだろう。

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2月度の旅は終わった。

2023年02月25日 17時35分16秒 | Weblog

わはは。旅は終わった。下関海峡ホテルには結局3泊した。海峡を通る貨物船を眺めて過ごした。飽きもせずに。

温泉津(ゆのつ)温泉まで足を延ばそうともくろんでいたが中断した。着替える下着がなくなった。金もなくなった。

帰りは関門トンネルを潜った。門司、小倉から田川飯塚に回って鳥栖に出た。途中、開花した梅の花にいくたびも歓声を上げた。

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わたしの2月度の詩 「快哉」

2023年02月25日 17時26分19秒 | Weblog

2月度のわたしの詩

「快哉」

 

引っくり返す

引っくり返す

容赦なく引っくり返す

オレのこの手で上と下を逆にする

 

上だったのが下になり

下だったのが上になる

ざまあみろ

 

この世を固めていた秩序と統制が

破壊される

地の底にいた冷血体が日を浴びる

閉じられていた喉元が快哉を叫ぶ

 

冬を春にする畑に行く

スコップで天地替えをする

上部の支配者がどいてしまうと

畑全体がふかふかほこほこになる

農民のオレのごつごつのこの手で

凍結した思想と抑制を引っくり返す

***

この詩がN新聞読者文芸詩分野の2月度の佳作作品に選ばれていた。作品は掲載されなかった。

欠点があったのだろう。焦点がぼけていあたのであろうか。

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